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ユニオンジャック
第三章

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「もうな」
「国旗の話に入れるとな」
「あそこの国旗は三色だろ」
「ああ、ユニオンジャックの三色とはまた違うな」
「トリコロール模様のな」 
 そうしたとだ、ウェルズはマッケーシーに答えた。
「そうだな」
「だからな」
「あそこはか」
「また置いておいてな」
「ユニオンジャックの話だな」
「それに専念するんだ、しかしな」
 マッケーシーはさらに話した。
「ここで順列とかつけるとな」
「滅茶苦茶揉めるな、というかな」
 ニコルは苦い顔で話した。
「ユニオンジャックがばらばらになりかねないな」
「そうなるな、我が国は何だかんだ言ってな」
 クローズはニコルの言葉に頷いて述べた。
「連合国家なんだよ」
「四国あってな」
「それぞれに議会もあってな」
「国家だな」
「そうだよ、それで国家元首はな」 
 連合王国のとのいうのだ。
「イングランド王でな」
「ウェールズ王でか」
「スコットランドでもアイルランドでもな」
「王なんだな」
「そういうことだよ、あくまでな」
 まさにというのだ。
「連合王国なんだよ」
「国旗もそうだな」
「そりゃそれぞれあるさ」
 四国の間ではというのだ。
「歴史や文化や宗教の違いがな」
「それは認めてだな」
「ああ、もう一緒にやっていかないとな」
「ユニオンジャックもなくなるか」
「なくしたければいいさ」
 それならとだ、クローズは言った。
「ユニオンジャックを、しかしそのままにさせたいならな」
「順序とかはか」
「ああ、旗の中でもな」
「言わないことか」
「言うと本当にな」
「ユニオンジャックはなくなるか」
「そうだよ、四国が合わさってな」 
 それぞれの国の旗がというのだ。
「一緒になってるからな」
「そこで変なことは言わないことか」
「そうだな、僕達だってそれぞれ国は違ってもな」
 マッケーシーはここで自分達自身のことを話した。
「ここに一緒にいるしな」
「そうしたことは言わないでな」
 ウェルズも続いた。
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