第三章
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だがそれはその後の選挙だけのことでその政党は様々な不祥事や汚職それに失政が露呈し支持を暴落させた、その結果。
居蔵が所属していた政党はその真摯な政策が支持を取り戻しそのまた次の選挙で都議会の与党に戻ることとなり居蔵も再当選を果たした。
そしてだ、その結果を見てだった、速水は言った。
「そのことについての占いで悪い結果が出てもです」
「それでもですね」
「そうです、悲しくことも落ち込むこともありません」
「あくまで道標ですか」
「そしてそのことが悪くても」
「他のことで、ですね」
「いいこととなります、また貴方はあの時確かに落選しました」
当選した居蔵にこれからの都政の占いを受けた時に話した。
「ですが多くの人は貴方の政治家としての姿勢を見ていました」
「それで、ですか」
「下野されている間も助けてくれましたね」
「はい、よく講演に読んで頂き家の仕事でもよくしてもらいました」
「そして下野されている間に都政を学びなおせましたね」
「あらためて」
居蔵もその通りだと答えた。
「非常にいい経験になりました」
「そうですね、悪い運命の転換を迎えても」
「あのカードですね」
居蔵は運命の輪の逆、前の選挙のことを占ってもらった時の最後に出たそのカードを思い出しつつ答えた。
「あれはまさに」
「そうです、それでも得られるものもあります」
「悪いことになっても」
「それはそれで、占いはまさに道標で」
そういったものでというのだ。
「全てが悪くなるか」
「そうではないのですね」
「そうです、貴方は得られるものがです」
あの時は落選したがというのだ。
「多くありました、そしてそれがです」
「多くの人の助けを知って」
「あらためて学ぶ機会を得られたので」
だからだというのだ。
「全てが悪いかというと」
「そうではなかったですね」
「それを指し示した占いです、占いで悪い結果が出ても」
「それでもですね」
「そのことに落ち込むのではなく」
「そこからどうするか」
「貴方はあの選挙で諦める自身の政策を主張されたので」
劣勢な中でもというのだ。
「多くの人がそれを見て貴方をさらに支持する様になりました」
「それを示すものでもあったんですね」
「左様です、悪いものが出てもそこからどうするか」
「それを示すのが占いですね」
「そのことをご承知下さい」
「わかりました、ではこの度もお願いします」
居蔵は速水の話に頷いた、そのうえで今度は今回の都議会の成り行きを占ってもらった。今度は居蔵にとっていいものだったが彼はそれを道標として努力することを誓った、その言葉を聞いて速水は笑顔で言った。
「そうです、それこそがです」
「占いで大事ですか」
「いい結果はそうなる様に努力し」
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