272 白魔術の凌駕
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が聴こえる。
「なんか教会に来たみたいやな」
「ああ、これが白魔術の音楽か」
「そうみたいですね。ラ・ヴォワザン達に対してもこの音楽が聴こえると白魔術が発動されるんだ・・・」
かよ子はそして島の言葉「教会に来たみたい」という台詞であの事も思い出した。
(そういえばりえちゃんも夏休みに清水に来た時は教会でピアノ弾いてたんだっけ・・・?)
かよ子は今、杯の所有者がどうなっているのかが気になるのだった。
レーニンと杉山は目的地へと進む途中、トランシーバーを通して房子から連絡を受けた。
「レーニン様。ラ・ヴォワザンとモンテスパン公爵夫人が杖の所有者に倒されたとの事です」
「何だと?ラ・ヴォワザンとモンテスパン公爵夫人がか?」
『どうしますか。我々もそろそろ反撃に動きましょうか?』
「いや、待て。東側はまだ残っている。兎に角杖の所有者の小娘は妲己や紂王が追い払えるかという所だ。念を入れてトロツキーやスターリンと共にまだ制圧されていない地を向かい、守護・迎撃するのだ」
『了解しました』
トランシーバーの通信を終える。そして杉山は考える。
「・・・なあ、そのラ・ヴォワザンとかモンテスパン公爵夫人ってのは一体どんな使い手だったんだ?」
「何れも黒魔術を武器とする者共だ。黒魔術という強力なものを打ち破れるとはおっちょこちょいの小娘にしては驚きだが・・・。まあ、他の者の協力があってこそかもしれんがな」
「そうか・・・」
(つまりだ、山田の杖はもっと強くなっている・・・。俺も大将に相応しい程に強くなんねえとな・・・!!)
そして杉山は親友の事を考える。
(大野・・・。お前が転校する前に終わらせてやるから待ってろ・・・!!)
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