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<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
9話「落とし物は、ポケモンのタマゴ」
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だ!」
その姿を見て、ヒョウリが叫ぶ。
「「グゥ」」
「ガゥ」
飛び出したグラエナは、再度サトシ達に唸り声を上げて、身を低くした。現れたのは、かみつきポケモンと呼ばれるグラエナが3体。グラエナは、(あくタイプ)のポケモンで、大昔の野生時代に群れを作って行動し、獲物を追い詰めていた。また、その活動が野生の血に残っている為、優れたトレーナーをリーダーとして認め、命令に絶対服従すると言われている。獰猛な唸り声を上げて、姿勢を低くする時は、攻撃の前触れで、鋭く尖った牙で、かみつくのが得意。正に、サトシ達の前にいる3匹のグラエナは、彼らへ攻撃態勢を取っていた。その事に、いち早く気付いたヒョウリは、警戒した。
「不味いな、戦闘態勢を取りやがった」
「バトルするしかないか」
「あれ、このグラエナ・・・このタマゴを見てる?」
マナオは、グラエナの目線が目の前にあるタマゴへ向いている事に、気付く。
「もしかすると。このタマゴ、こいつらのかもしれないな」
「じゃあ、離れた方がいいですね」
「あぁ。一応、それが懸命だ」
そうして、サトシ達はタマゴから離れて行き、グラエナの方を向きつつ、後方の来た道へと。ゆっくり後ろ歩きをした。
「そのまま、そのまま」
森のすぐ側まで来た彼らは、立ち止まりグラエナやタマゴを見張った。グラエナ達は、サトシ達が離れて事で、ゆっくりタマゴに近づいていった。
「よし。ここまで来れば、奴らも襲ってはこないだろ」
「そうだな」
「これで、大丈夫ですよね?」
「来た時はやるしかない。ただ」
「ただ?」
「肝心なテレパシーが謎になったな。もし、お前の言うテレパシーがあのタマゴからだとして、そうなれば、あのタマゴはグラエナの進化前。ポチエナが居ることになる」
「それが、どうかしたのか?」
「ポチエナに、テレパシーの特性の類を持っていない」
「・・・あっ」
「じゃあ、あのタマゴは」
そう彼らが話していると、一匹のグラエナはがサトシ達の予想を行動で教えてくれた。
「「「!」」」
グラエナが、タマゴを蹴り飛ばしのだ。そのまま、タマゴはサトシ達から見て、右側の近く木に激突した。
「あっ」
マナオは、慌ててタマゴの元に駆け寄った。タマゴを蹴ったのを見て、サトシは怒りの顔へと変わり、グラエナ達を睨む。
「あいつら」
「やはり、奴らのタマゴじゃ、ッ。来るぞ」
グラエナ達が、一気にサトシ達へ向かって走って来た。3匹の内、2匹のグラエナはサトシとヒョウリへ、残り一匹はタマゴを手で擦っているマナオへ向かっていた。その事に、マナオは気付いていなかった。
「あっ、マナオ!」
サトシは、マナオへ警告を促しながら、向かおうとした。それを気付いたグラエナの1匹が、サトシ達へ向かって、咆哮を上げた。
「ガァァァ」
すると、咆哮
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