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<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
9話「落とし物は、ポケモンのタマゴ」
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、ポケモン協会の管轄となる施設で預ける場合もあるわ」
「そう・・・ですか」
マナオは、答えを聞いて、少しだけ元気の無い顔をする。
「ただ」
「?」
「私個人として言うと。貴方達に、預けた方がいいと思うの」
「「え?」」
「・・・」
サトシとマナオは、そう反応し、ヒョウリは無言のまま目を開く。
「俺たちが、ですか?」
「えぇ。貴方達なら、タマゴを任せられると思ったの」
「理由を聞いても?」
「理由は2つ。1つは、貴方達は今日会ったばかりのポケモンのタマゴを2度も必死に守ろうとしたこと」
「「「・・・」」」
「それともう1つ。タマゴが、マナオちゃんだけに話しかけたと聞いて、私思ったの。そのタマゴは、マナオちゃんを信頼出来るから心が通じたからじゃないかって」
「・・・信頼」
「ポケモンは、自分のトレーナーや他の人間を信頼するからから仲良くなれるの」
ジョーイはそう話すとサトシと彼の肩に乗るピカチュウを見た。
「サトシ君とピカチュウのように」
そう言われて僅かに照れるサトシとピカチュウが反応をする。そして、マナオはタマゴを見て思った。
「信頼・・・私を」
彼女は、口を閉じると、暫く考えた。次に、サトシやヒョウリの目を見た。彼ら二人も彼女の目を見て、それから決断し答えた。
「分かりました。私が、責任を持って預かります」
「そう、良かったわ。それじゃあ、お願いね」
「はい」
「まぁ、仕方ないな」
「あぁ。そうだ、ヒョウリ」
サトシに、呼ばれるヒョウリ。
「ん?」
「何のポケモンのタマゴか。分かる方法があるって、言ってたよな。確か、どっかの研究の、えーと、えーと、うーーーん」
サトシは、何かを思い出そうとするが、一向に答えが出て来ない。そんな彼に、ヒョウリは肩をすくめて、答えを言う。
「ピーツー機関だろ」
「そうそう、そのピーツー機関って。近くにないのか」
ヒョウリは、腕輪のモニターを出して、何かを表示させる。
「ここから一番近いのは、確かアハラ地方のケンプクタウン。丁度、地方の北東側の山中にある町。その町から少し行った所に研究所がある」
「ここからは、遠いですか?」
「あぁ。ここから直接は行けないから、北へ戻るルートなら最短で15日。南からなら倍以上は掛かるな」
「そ、そんなに」
「結構、掛かるな」
距離を想像して、二人は少しだけ疲れる顔をする。
「あぁ。だが、別に急ぐ必要はないだろ。後にはなるが、どのみちアハラ地方へ行くんだ」
「それは、そうですけど」
「それに、向かうまでにタマゴが再び話しかけて来たり、それこそ生まれるかもしれないだろ」
「まぁ。確かに」
「そうだな。タマゴが孵ったら、それで何のポケモンか分かるし」
「では。明日は、予定通りにフィオレ地方のフォルシティへ行くから
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