1章「新しい旅先」
9話「落とし物は、ポケモンのタマゴ」
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リは答える。
「あぁ、それは間違いないだろう。ただ、あいつが言っていた依頼人のモゾウという男が、答えを知っているのかもしれない。まぁ、本人聞くのも探すのも無理だろうけど」
「なら、やっぱり生まれてきてから、分かるのかぁ」
そう彼らが会話をしていると、女性が話しかけてきた。
「君たち、ちょっといいかしら」
その声に反応して見ると、サトシ達を呼び掛けたのはジョーイだった。
「はい、なんですか?」
サトシが返事をすると、ジョーイにタマゴの件を持ち出された。
「タマゴの件で、話があるの。タマゴの所へ行きましょう」
そのまま彼らは、例のポケモンのタマゴが保管されている部屋へと入った。タマゴは、特殊な液体で満たされたカプセル内に置かれ、全体をセンサーのついたパッドをいくつも着けられていた。
「あれから、色々と調べてみたけど。やはり、特殊なポケモンのタマゴと見て間違いないわ」
「特殊?」
特殊という言葉に反応するサトシ。すると、ジョーイは部屋にある装置へ目を移す。
「あそこにある機械は、最新のタマゴを孵す事が出来る装置なの。データの中には、過去に発見され数百種類ポケモンのタマゴの情報をインプットされていて、一体何のポケモンかどういうタイプのポケモンかを判別をするの。けど」
「該当するデータが無かった?」
ヒョウリがそう言うと、ジョーイは頷いた。
「そうよ」
それを聞いてサトシとマナオも
「それじゃあ」
「もしかして」
「えぇ。高い確率で、未発見の新種のポケモンだと思われるわ」
「新種」
「じゃあ。私たち、新発見したってことですか?」
「もしそうなら。俺たちじゃなくて、あのおっさんになるが」
「・・・ところで、特殊というのはどういう意味なんですか?」
「それについては、この機械で分析をしたんだけど。タマゴの表面が特殊な物質で出来得ることが分かったの。どんなポケモンのタマゴも、タマゴの殻にある物質を含んでいて、それで形成しているんだけど。このタマゴには、それが一切ないの。それで特殊なタマゴだと考えられるわ」
「無いと何かあるんですか?」
サトシの質問に、ジョーイは
「私の予想だけど。温めたり、時間経過で孵化する事が出来るのでないかもしれないわ」
「え?」
「それじゃあ」
「つまり、簡単に孵化が出来ないという事になるな」
「「「・・・」」」
マナオがジョーイへ話しかけた。
「あの、ジョーイさん」
「何かしら?」
マナオは、ジョーイに質問をした。
「このタマゴは、その・・・この後どうなるんですか?」
「・・・基本、野生のポケモンのタマゴであれば、親元や巣に返すのが自然としてやり方なの。けど、このタマゴが何のポケモンのものなのかも。分からない場合、原則としてうちで預かる他、大きなポケモン病院やポケモン研究所
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