1章「新しい旅先」
9話「落とし物は、ポケモンのタマゴ」
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ようとするヤオノが慌てて、説明した。
「ほ、本当だ!本当に、知らないんだ!ただ・・・や、雇い主に頼まれたんだ。指定した場所にあるあのポケモンのタマゴを盗めって」
「誰に?」
「そ、それは・・・ガァッ!」
ヤオノが、答えるのに躊躇して、間を開けると。今度は、男の股間の部分に、ヒョウリは足を乗せた。
「もう一度、聞く。誰にだ?」
そう言いながら、彼は乗せた足へ徐々に、体重を掛けていく。
「・・・ヒョ、ヒョウリ」
サトシとマナオは、先程からヒョウリがする尋問の様子を見て、少し引いていた。すると、ヤオノは、慌てて叫びだし、ついに折れてしまった。
「わ、分かった!言う、言うから。頼む!止めてくれ!答えるから」
ヒョウリは、足へ掛ける体重を少しだけ軽くした。
「モ、モゾウという男だ」
「何者だ?」
「分からねぇ。う、嘘じゃねぇぞ。40歳位の細身の白髪の男だ。仕事は、ポケモンの売買とは言っていたが・・・恐らく違う」
「なぜ、違うと思う?」
「俺も、この道20年になる。同業者や色んな裏の人間を見てきたが、奴からは売人の臭いがしなかった。多分、裏バトルの人間だ」
「裏バトル?」
サトシは、ヤオノから耳慣れない単語を聞き、呟く。
「それ以上は知らねぇ。本当だ」
男は、質問された内容を全て話し終えると、ヒョウリは男から足を退かした。
「まぁ。・・・これ位で、いいだろう」
「そ、その人、どうするんです?」
後ろのマナオから、男についての質問をしてきた。
「勿論、ジュンサ―に引き渡すさ」
「・・・くっ」
ヤオノは、この後の自分の末路を想像し、逃げられない事も含めて観念した。
「さてと。一応、ポケモンセンター町へ戻るか。タマゴも、もう一度診て貰わねぇと」
「そうだな」
「それと、こいつはジュンサーに引き渡さねぇとな。ラグラージ、こいつを運んでくれ」
「ラージ」
こうして、突然の騒動を収まった。
その後、サトシ達はスズホウタウンへ戻った。途中、サトシとタマゴを抱えたマナオは、共にポケモンセンターへ戻り、ヒョウリは拘束したヤオノをジュンサーの所へ連れて行き、事情を説明、すぐに男は御用となった。それと、ヤマノのポケモン達は、ヒョウリが全て倒していて、トレーナーであるヤオノの捕獲後に、モンスターボールを取ってポケモンを回収し、共にジュンサーへ引き渡した。
「タマゴは、無事だったのか?」
「はい。大丈夫だったそうです」
1時間後、ヒョウリはポケモンセンターに来て、サトシ達に合流していた。
「ヒョウリ、あいつの方は?」
「あぁ、大丈夫だ。明日から、あいつは臭い飯を食うだろうさ」
「そうか」
「さて。問題は、あのタマゴだ」
「結局、あのヤオノって奴は、何のポケモンなのか知らなかったんだろ?」
サトシの質問にヒョウ
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