暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
9話「落とし物は、ポケモンのタマゴ」
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に、先程まで二人が居た崖の上にあるピカチュウの側が発行を始めた。
「ピカ!」
その光に気付いたピカチュウは、慌てて振り向くと、その光が次第に弱まっていき、形がくっきり見えていき、正体を現した。
「・・・ピカ」
ピカチュウの目の前に現れたのは、二人の人間だった。その二人は、空中で静止状態で現れたが、光が完全に消えた瞬間。地面に落下した。
「いてぇ!」
「きゃっ!」
落下した事で、現れた二人はその衝撃のダメージを受けて、声を上げた。そのまま、二人は地面に倒れたが、ぶつけた所を擦りながら、ゆっくりと顔を上げた。
「いててぇ・・・あれ?」
「うぅぅぅ・・・え?」
現れたのは、崖に落ちていたはずのサトシとマナオだった。
「ここは・・・さっきの」
「・・・崖から・・・落ちたはず」
二人は、周囲を見て状況が理解出来ないでいた。
「ピ、ピカピ」
そうやって頭で混乱していたサトシにピカチュウが抱きついてきた。
「あ、ピカチュウ」
飛んできたピカチュウを抱きしめるサトシ。
「良かった。俺、無事だよ」
「ピカピカ」
「もう、お前と会えないと思ってたぁ」
「ピカァ〜」
一方で、側にいたマナオは、自分が大事に抱き抱えているタマゴのケースを見た。
「タマゴは・・・無事だよね」
外観から見て、ケースに問題はなく。中を開けて見ると、タマゴにも目に見えるヒビは無かった。
「・・・良かった」
「マナオ。タマゴは大丈夫か?」
「はい。一応、大丈夫みたいです」
「良かった」
まだ、完全に安心は出来ないが、一安心をする彼女。彼らが、各々が無事である事を確認していると。側に居たヤオノが、度肝を抜かれていた。
「一体、何が」
さっき自分が崖へ投げたタマゴのケースを追いかけて落ちていった二人の子供が、何か光によって、この場に戻ってきた。彼もまた、理解出来ないでいた事で、固まっていたのだ。
「・・・て」
(そんな事考えている暇ない。今のうちだ)
ヤオノは、すぐに頭を切り替えると、サトシ達の隙を見て、その場から静かに離れていき、逃げていった。
「ピカ」
「あっ」
その事に気付いたサトシとピカチュウだが、すぐさま追うことは出来なかった。
(よし、追いかけないな。このまま森の中を)
ヤオノが、森の中へ逃げようと走っていると、その前からパッシュと何か乾いた音が響き、それと同時に前方から細い何かが素早く男に向かって飛んでいった。
「!」
ヤオノは、その音と物体に気付いたのだが、すぐさま体では反応出来ず。そのまま男の両腕と両足に、飛んできた何かがいきなりぶつかると、次の瞬間手足を動かせなくなってしまった。
「なっ」
走っている途中の体勢だった男は、バランスを崩してそのまま前へ倒れ込んでしまった。
「くぅ、一体何が」
倒れ込んだヤオ
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