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<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
9話「落とし物は、ポケモンのタマゴ」
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負ってから、再び歩いて行こうとしたその時だった。
「ん?」
マナオが、突然背後を振り返った。
「・・・何?」
なぜ、彼女が振り返ったのか、本人にも分かって居なかった。無意識に、振り返ってしまった彼女は、奇妙な気分になった。そんな彼女に、二人は気付いた。
「どうした?行くぞ」
「・・・マナオ?」
「は、はい。行きます」
彼女は、気の所為だろうと、思い先へ歩き出しそうとした。
【■■■■】
「!」
今度は、マナオの後ろから、何かが話しかけた様な気配がした。
「ハッ」
彼女は、再び背後を振り返る。
「・・・」
一体、何者が何と言ったのかは分からない。だが、彼女は明らかに誰かに何かを言われた気がした。
(一体、何の?)
彼女は、少しだけ恐怖を覚えた。彼女は、子供の頃から怪談話や幽霊について、同年代と同じ知識を持ち、霊感こそ無いが怖いという認識はある。今の彼女には、幽霊にでも話しかけられたのではないかと考え、警戒感が上がっている。
「おい」
ヒョウリとサトシが、また彼女を呼ぶが同時に、強い何かが彼女に届いていた。
【■■■て】
「どうしたんだよ、マナオ」
【た■■■】
「おいって!」
遂に、ヒョウリに肩を掴まれて、彼女は我に返った。
「ハッ!」
「どうした?」
真剣な顔をしたヒョウリは、彼女のこわばった表情を見て、問いかける。
「えと、その・・・」
どう説明したらいいかも分からない彼女は、言葉が詰まった。だが、このまま何も言わず、黙っているも進展しない事を理解していた彼女は、答える。
「すいません。その、何かに、話し掛けられたようなで、それで」
「え?」
「もしかして、聞こえなかったんですか?」
「・・・」
ヒョウリは、不審に思い、彼女の顔を見た。それには、冗談でなく本当の事を言っているように、見受けられた。すると、サトシの方を振り返り、彼に聞く。
「サトシ、お前何か聞こえたか?」
「え?全然、何も聞こえてないけど」
サトシが、そう否定すると、次にサトシの肩に乗るピカチュウへ質問した。
「ピカチュウは?」
「ピカピカ」
首を振って、ピカチュウも同様に否定した。
「嘘」
マナオは、全員に聞こえていない事実に、驚いた。
(私にだけ、聞こえた・・・)
心の中で、そう思っていると。ヒョウリに、呼ばれる。
「マナオ、お前」
ヒョウリは、表情を変えて、彼女へ別の質問をした。
「幻覚や幻聴の持病持ち?それとも、普通の人には見えないものが見える人か?」
マナオは、ヒョウリに変な人を見るかのような目で見られて、そう言われた。それに対して、首を振りながら、彼女は否定した。
「いえ、違います」
「きっと、昨日野宿だったから疲れたんだよ。お前、まだ旅とか慣れてないからな。スズホウタウンにポケモ
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