第七十三話 態度が少しその十六
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「本当に何度も言うけれど一般社会だとね」
「そんな人即刻クビですよね」
「警察沙汰よ」
暴行容疑です。
「生徒さんが死んだら本当にどうするのよ」
「後遺症残るとかもありますね」
「それでお咎めなしならもうどうにもならないわよ」
その世界はです。
「そんな人が野放しなのは一番悪いことよ」
「一番ですか」
「汚職は問題でも一番怖いのはね」
ある人から言われたことです。
「その汚職が問題とならない」
「そのことが一番怖いですか」
「暴力は悪いことで」
そうしてです。
「一番の問題はね」
「暴力を振るった先生が問題にならないことですね」
「そのことが一番怖いことよ」
「そうなるんですね」
「問題点が出ても見られて改善される」
これがです。
「そうでないとおかしいわよ」
「そならない世界なんですよね」
「奈良県の学校の先生の世界は」
「僕も不思議に思っていました」
新一君もというのです。
「こんな先生どうしてクビにならないか」
「それね、思うわよね」
「それで調べてわかりました」
「自分で調べたの」
「インターネットで」
そうしたというのです。
「それでわかりました」
「そうなのね」
「変な組合があって。日教組とかいう」
「前にも話していたかしら」
「そうかも知れないですね。その組合がおかしな先生を守って」
そうしてというのです。
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