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イベリス
第九十一話 合宿打ち上げその十

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「なかったみたいよ」
「そうなのね」
「一見華やかで楽しくても」
「何でも出来てね」
「そんな風でもね」
 その実はというのだ。
「これがね」
「中々なのね」
「いいことばかりじゃなくて」
 そうしてというのだ。
「辛いことも悲しいこともあって」
「大変なものだったのね」
「それで最近はね」
 二十一世紀に入って暫く経ってからはというのだ。
「もう苦しい戦いが多かったり」
「そうした風になったのね」
「そうよ、だからね」
「魔法少女もいいものじゃないのね」
「まああれね」
 咲はこんなことも言った。
「あんまりにも強い力はね」
「自分自身を滅ぼすね」
「創作でよくある展開でしょ」
「ゲームのラスボスとかよね」
 クラスメイトもそれならと応えた。
「物凄い力手に入れてね」
「これで勝てるとか世界は自分のものとか言ってね」
「それで主人公達と戦うけれど」
「何か弱点あるとかね」
 咲は創作でのそうした敵を思い出して話した、自分に過ぎた力を求め手に入れてどうなるかという展開は確かに創作ではよくあることだ。
「エネルギーが許容量を超えて爆発とか」
「それで自滅とかね」
「よくあるわよね」
「しうよね」
「それを見たら」
 まさにというのだ。
「魔法少女もね」
「そうしたラスボスと同じね」
「物凄い力を手に入れて」
「活躍するけれど」
「その力がね」
 咲は真剣な顔になって話した。
「コントロールが難しかったり」
「呪いみたいなものがあって」
「それでね」 
 そのうえでというのだ。
「苦しむのよ」
「本当にあるあるね」
「だから魔法少女もね」
「苦しかったり悲しかったり」
「辛かったりね」
「そんな風なのね」
「まあそれでもね」 
 そうした設定や展開が多いがというのだ。
「結末はね」
「ハッピーエンド多いわよね」
「苦しくて辛くて悲しい展開や設定だから」
 それでストーリーが進むからだというのだ。
「結末はね」
「ハッピーエンドね」
「最初からずっと鬱で」
「結末もだとね」
「嫌でしょ」
「かなりね」
 クラスメイトもそれはと答える。
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