第九十一話 合宿打ち上げその九
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「あまり寝なくてね」
「ヒトラーもそうで」
「そう、もうね」
それこそというのだ。
「あまり寝ないで」
「お仕事ばかりだったの」
「そうなの、権限を集めているから」
「その分お仕事が多くて」
「それこそ寝る暇もない位ね」
そこまでというのだ。
「お仕事がいつも待ってたのよ」
「そう聞くと余計にね」
「独裁者になりたくないのね」
「そう思ったわ」
実際にとだ、咲に答えた。
「いいことないわね」
「それでいつも暗殺を警戒しないとね」
「ああ、独裁者ってね」
「暗殺あるでしょ」
「何かとね」
「だからね」
自分の身を護る為にというのだ。
「いつも軽快してないといけないし」
「そのことも嫌ね」
「そうでしょ、実際ヒトラーも暗殺計画が沢山あったしね」
そしてその都度生き残っている、ただしその際大怪我をしてそれ以降健康をかなり概していたという。
「その意味でもね」
「独裁者は大変なのね」
「そうよ、しかも死んでもね」
「それでもなの」
「散々言われるしね」
「ヒトラーもスターリンもだしね」
「そうした意味でもね」
それこそというのだ。
「独裁者にはね」
「なるべきじゃないのね」
「いいことなんてね」
「ないのね」
「私もそう思うわ」
クラスメイトと同じくというのだ。
「実際にね」
「咲っちにしてもそうね」
「政治家になっても」
それでもというのだ。
「独裁者にはね」
「なるべきじゃないのね」
「そう思うわ、権力握っても」
「いいものじゃないわね」
「魔法少女になるよりも」
咲は笑って話した。
「大変かもね」
「ああ、魔法少女ね」
クラスメイトはそう聞いて笑って応えた。
「結構以上に色々あるわね」
「最近の魔法少女ってね」
「もう散々よね」
「いいことなんてね」
魔法少女になってというのだ。
「どう見てもね」
「いいものじゃないわよね」
「昔は夢があったっていうけれど」
「今はね」
「どうも昔からね」
これがというのだ。
「不幸もね」
「あったの」
「結構付きものだったみたいよ」
不幸はというのだ。
「夢があるかっていうとあっても」
「一緒に不幸もなの」
「あってね」
「昔からそうで」
「そう、だからね」
「なってもなのね」
「いいかっていうと」
昔からというのだ。
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