第二章
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畑中は若林と共に沖縄に行った、仕事の方はつつがなく終わった。だが若林は仕事が一段落してだった。
畑中をレンタルした車で沖縄を案内した、彼は自分で車を運転しながら畑中に沖縄を見せてだった。
そのうえでだ、彼に問うた。
「どうかな、沖縄」
「あの、まずいですよ」
畑中は深刻な顔で若林に応えた。
「これは」
「わかるね、君も」
「産業内じゃないですか」
こう言うのだった。
「観光があって」
「農業と漁業はあってもね」
「食べものとかのお店は多いですが」
しかしというのだった。
「工場とかそういうのが」
「少ないね」
「そうした企業も」
「そうだね」
「あの、他の都道府県に比べて」
「産業が乏しいね」
「そういった政治してます?いや」
ここで畑中はすぐに察して言った。
「そんなことは」
「していないね」
「あんな知事だと」
「うん、もうね」
それこそという言葉だった。
「あの人の頭にあるのは」
「基地のことだけですね」
「わかるよね」
「そればかり言って」
そしてとだ、畑中は若林に話した。
「他の政策は二の次というか」
「ほぼ関心ないね」
「あの、知事さんになると」
「県政全体をね」
「考えないといけないですね」
「それを基地ばかりで」
それでというのだ。
「他はどうでもいい感じで若しくは現実味のない」
「そうした政策ばかりで」
「基地が半分以上で」
その発言や行動、政治家としてのそれはというのだ。
「他はそうだとね」
「県政としてですね」
「政策は上手くいかないよ」
「そうですよね」
「しかもね」
若林は顔を曇らせて話した。
「今野知事さんは極端でも」
「それでもですか」
「歴代の知事さんがね」
「そうした人がですか」
「多かったからね」
「まともな知事さんを選んでこなかった」
「選挙で県民の人がね」
そうであったというのだ。
「ここのマスコミはまた極端で」
「言ってることが基地の前にいる活動家と一緒ですね」
「本当に基地のことしかね」
「政治言わない様な状況ですね」
「沖縄をどうよくしていくか」
若林は温厚だがそこに厳しいものを見せて話した。
「そしてどういった政治をすべきか」
「そうしたことがですね」
「他の都道府県と比べてね」
「語られていないですね」
「そうだよ」
まさにというのだ。
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