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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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ななのちゃんも学校が始まったのか、しばらく来てなかったが、水曜日、僕が部屋にいると
「こんにちわー まだ 外は暑いやんかー」と、言いながらベッドのところに行って、スカートを脱ぎ出した。そして、スカートをベッドに丁寧に置いたら、ベッドにくしゃくしゃになっているタオルケットを敷き直しながら
「シュウ くしゃくしゃのまんまやんかー 広げとかんと湿気たまんまになるでー シーツもくしゃくしゃやしー」
「わかったよー 洗濯して、さっき 取り込んだとこなんや」
「そしたら よけいやー 熱いままやったら 又 湿気こもるやんかー 広げて冷まさなー」
「うん そーだな ななのは本当に家事のこと万能やのー それより 早く何か穿かないのか?」
「これ オーバーパンツやんかー この下にも穿いてるでー」と、ずり下げて見せようとしてきた。
「わかったよ もう いいよ」
「なんやねん シュウかって 短パンやんか」と、カバンからプリントを取り出していた。
結局、上は学校のブラウスのままで下は紺色のパンツ姿で勉強を始めたのだ。しばらくすると
「これっ 宿題やってん 次は、数学の予習 わからへんかったら、聞いて良い?」と、後ろに馬の尻尾みたいに留めていた髪の毛を上にもちあげるようにして留め直して、おくれ毛を耳のうしろに描き上げるしぐさで僕のほうを見つめてきた。
そのしぐさにドキッしている僕のことを気に留めることも無く、ななのちゃんは数学の本を開いていたのだ。だけど、傍で本を読んでいる僕に何かを聞いてくるようなことは無かった。
「よし! 完了 数学は方程式になるんだぁー まぁ ちゃんとやってれば理解できるんだけどネ わかんなくなったら、シュウ お願いネ 今日は、もう帰るネ 暗くなる前に」と、スカートを又、穿きだしたけど、めくりあげるようにして
「このスカート 暑いから嫌いやー 長いし うっとおーしい」とブツブツ言いながら帰って行った。
でも、確か今のは夏物になってるはずなんだけどなぁー。ずーと、あの子は短パンのことが多かったからなんだろうな。僕は、そうだ問題集を買っておいてあげようと思っていた。
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