第百三十七話 邪神、封じられるのことその二
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そうして斬りつつだ。同じく刃を振るう二人に問うてきたのだ。
「この世界での最後の死合になるが」
「ああ、派手に決めてやろうぜ」
「この世界で決着をつけるとしよう」
「ならばあの神の前に行こうぞ」
三人になりだ。次はだった。
ズィーガーも来た。彼等は四人になった。その四人で横一列に並びだ。
敵を薙ぎ倒しつつ戦場を駆ける。ズィーガーも言うのだった。
「君達と共に戦いだ」
「その後でどうだ?飲むかい?」
「酒なりビールなりでな」
「団子も欲しいところだな」
覇王丸に狂死郎、それに十兵衛がそのズィーガーに応える。
「その前にはまずミヅキを倒してな」
「アンブロジアを消滅させねばならん」
「ただ。封じるだけでは駄目になってきた」
「そう。邪神は滅ぼさなければならない」
ズィーガーもここで言う。
「必ずだ」
「よし、じゃあ倒してやるか」
笑顔で言いつつだ。そのうえでだ。
覇王丸はその河豚毒を下から上に旋回させてだ。そしてだ。
旋風烈斬を出してだ。また敵を吹き飛ばしたのだ。
四人の宝珠の持ち主はミヅキを目指していた。それは彼等だけではなかった。
王虎とガルフォードは血路を開いていた。その彼等と共にだ。
ナコルルとリムルルがいた。その二人にだ。
ガルフォードはだ。こう言うのだった。
「この戦いじゃな」
「巫女としての務めは、ですか」
「力を捧げてはいけないのね」
「ああ、絶対にな」
「それは止めることだ」
こうだ。王虎も言って来たのだ。
「要はアンブロジアを滅ぼせばいいんだよ」
「根本から倒せばそれでいい」
「封じるのではなく滅ぼす」
「そうすればいいから」
「ミヅキを倒せばアンブロジアは絶対に出て来る」
ガルフォードはこのことについても言った。言いながら彼もだ。
その苦無に稲妻を宿らせて放つ。パピー達は迫る敵達を噛み倒していく。
そうしながらだ。彼はナコルル達に言ったのである。
「そしてその時にな」
「アンブロジアをですか」
「倒せばいいのね」
「邪神でも何でもな」
それでもだというのだ。
「倒して滅ぼせばいいからな」
「御主等は戦え。そして倒せ」
アンブロジアをだ。そうしろというのだ。
「わかったな。それではだ」
「わかりました。敵をですか」
「倒すことね」
「さて、行くか」
こうしてだった。彼等もだった。
邪神を倒しに向かう。邪神との戦いもはじまろうとしていた。
その戦局の中でだ。関羽もだ。
その得物を振るいつつだ。張飛に問うた。
「司馬尉は見つかったか!」
「まだなのだ!」
蛇矛でだ。敵兵を突き倒しつつ応える張飛だった。
「中々見つからないのだ!」
「そうか。しかしだな」
「司馬尉は絶対にこの中に
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