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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第107話 失敗を恐れるな!膳王が語る天才の失敗!
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思い出せた、良い経験になったのである」


 ユダさんはそう言うと俺に話しかけてきた。


「イッセー、お主も修行を重ねていると聞いた。お主も才能を持った若い芽だ、つい水や栄養を与えられすぎて早く伸びようとしてしまう事もあるじゃろう。じゃがそれでは体が耐えられずに腐ってしまう。時にはゆっくりと進む余裕も大切じゃ。その余裕が冷静な判断をさせてくれる」
「はい、ユダさんの教えを胸にこれからも精進します」
「うむ、頑張れよ。いつかワシの本店にも来るといい、最高の料理でおもてなししよう」
「はい!」


 ユダさんはそう言うとメルクマウンテンを下山していった。彼は間違いなくルキが自分の包丁を研いでいた事に気が付いていた、でも何も言わず去っていった。


 彼はルキを信じたんだ。自分と同じ天才と呼ばれたルキが立ち上がることを。


「凄い人だったね、ユダさん」
「ええ、とても為になる話でしたわ」
「私達も取り返しのつかない失敗をしないように自分に溺れぬよう精進しないとな」


 祐斗、朱乃、ゼノヴィアはユダさんの話を聞いて自分の力を過信しないようにと話す。それを聞いていたイリナ達も頷いた。


(ルキ、お前はどうしたいんだ?)


 俺は真剣な表情で何かを考えるルキを見て、彼女の選択を期待した。


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