暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第107話 失敗を恐れるな!膳王が語る天才の失敗!
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てもらっちゃって……」
「食材を捕獲してきてくれたのはお主らじゃからな。当然じゃよ」


 ユダさんは俺達の分まで作ってくれたようで俺は彼に感謝の言葉を送った。小猫ちゃん用にも別に作ってくれたので冷蔵庫に入れておいた。


「美味し〜い!あんなに苦い食材がこんなに美味しくなるなんて!」
「薬膳料理って体には良いけど味に好き嫌いが出やすいって聞いていたけど……ユダさんの料理はとっても美味しいわ!」


 リアスさんとティナは薬膳料理を美味しそうに食べていた。ティナの言う通り薬膳料理は味が苦い物も多く好き嫌いがハッキリと分かれる料理だがユダさんの調理でそんなものは微塵も感じないほど美味しくなっていた。


「流石薬膳料理の第一人者ですね。元々薬膳料理の知名度は低くて嫌いな人も多かったけどユダさんが誰でも美味しく食べられる薬膳料理に改良したことで今ではランキング5位になるほどの人気メニューになったんですから」
「ふふ、気にいって貰えたのなら良かったよ」


 もともと薬膳料理は知名度も人気も低かったがそれを爆発的な人気にしたのがユダさんだ。本当にすげぇよな。


 俺達はあっという間に料理を平らげてしまった。


「はー、美味しかった!」
「何故か体が軽くなったような気がするな。これも薬膳料理の効果か」
「体の奥から元気が出てきますね」


 イリナは満足そうにお腹を押さえゼノヴィアは力こぶを作り体の状態が良くなったと話す。アーシアの言う通りまるで体の細胞が洗浄された気分だ、元気が出てくるぜ。


「どうじゃったかな、ワシのフルコースは?」
「えっ?今の料理はユダさんのフルコースだったの?」
「それにしては捕獲レベルが低い物ばかりでしたが……」


 ユダさんの言葉にリアスさんと朱乃が驚いた様子を見せた。


 ユダさんが俺達に振る舞ってくれたフルコースは前菜『魂草の薬膳和え』、スープ『漢方樹の樹液スープ』、魚料理『ヘルスホエールの肝の薬膳炒め』、肉料理『医食牛の煮込み』、主菜『つよき亀の願いのおかゆ』、サラダ『解毒草の回復サラダ』、デザート『不死リンゴのゼリー』、ドリンク『健神の汗の薬膳茶』だ。


 確かに彼のフルコースは捕獲レベルが低い物が多い、一番高いのがヘルスホエールの捕獲レベル20だ。


 もし何も知らない人がこのフルコースを見たらあの膳王ユダのフルコースだとは思わないだろう。


「ふふっ、お嬢さん方。捕獲レベルなど何の意味もないよ。人生のフルコースとはその者が歩んできた軌跡を形にしたもの。夢、感動、苦労、挫折、喜び……それらを形にしたのがフルコース、ワシにとってこのフルコースは人生そのものなんじゃ」


 ユダさんは優しくそう答えた。確かに美食
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