閑話
それぞれの思惑入り交じる
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会合も終わり各々が帰路へと着く中、黒髪の女性に一人の女性が話しかける。
「よかったわね、あんたの世界の住民たち、正常に機能させてもらってるみたいじゃない」
白と黒が半々に別れている髪をサイドテールにしている彼女は楽しそうに声をかける。それを受けた黒髪の女性は立ち止まると、わざとらしいタメ息をしてみせる。
「そもそも、他の世界に関与することはご法度なのに、"もらってる"はおかしいんじゃない?」
「うわ!!また真面目なフリしてる!!うざっ!!」
丁寧な口調から突然方向転換したように口が悪くなった彼女に対し、黒髪の女性は再びタメ息をついてみせた。そんな時だった。
「アンクセラム様〜」
彼女の元にゆっくり、フラフラしながら歩いてくる少女。その髪は綿のようにモコモコとしており、おっとりとした彼女の性格を現しているかのようだった。
「あら?どうしたの?」
「う〜んと・・・あれ?なんでしたっけ〜?」
周りすら眠りに誘うのではないかというほどゆっくりとした動きから繰り出されるゆっくりとした話し声にサイドテールの女性も首を竦める。しばらく思考したかと思うと、彼女は用事を思い出したようで再度口を開いた。
「そうでした〜、魔神様が呼んでましたよ〜、こっちに来て〜って」
「あんたが来なさいって言いなさい!!」
珍しく怒声を上げた彼女に面食らったその周辺にいた者たち。それに臆することなく少女は手を挙げると、彼女から預かった伝言を伝えにゆっくりと歩き始める。
「あ!!待った!!」
「どうしました〜?」
「あなたに任せたら時間がいくらあっても足りないわ。今回は私が行くから、次言われたらそう伝えなさい」
「わかりました〜」
そう言って黒髪の女性はその場から消えてしまう。残された少女はノソノソと動いたかと思うと、地面に魔法陣を描き姿を消した。
「あいつ、よくあれを使者にし続けられるよな」
「実際あの子はよくやってるよ、一人になってからずいぶん経つのに」
置いてきぼりを食らった女性の後ろから二人の男が姿を現す。彼らは先程の少女を思い出しているようで苦笑いを浮かべていた。
「最近魔神とよく会ってるわね、あいつ」
「まぁ、あいつらはあれだからな」
「魔神・・・か」
しばらく彼らの話をしていると、彼女たちの後ろで会話を聞いていた男は仏頂面でその場から離れようとする。それに気づいた女性は面白そうに話しかけた。
「何?やっぱりあいつら嫌いなの?あんたは」
「・・・あぁ。まぁ、今回の件で大半の奴らは嫌いになったがな」
それだけ言い残しその場から消えてしまった男。気が付けば周囲にはほとんど人影がなく、彼女たちだけになっていることに気が付いた。
「みんなもう少し仲良くすればいい
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