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第二章

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「そういうのと日常の女の子もの多いから」
「そういうので勉強してて」
「思ったよ、しかし面白過ぎて」
 サルガスは下野にこうも言った。
「素敵な国だよ、ずっといたい位だよ」
「そう言ってくれて何よりだよ」
 下野はサルガスの言葉に日本人として笑顔で応えた。
「ではこれからも」
「日本にいてだね」
「農業と日本自体を学んでいくよ」 
 下野に笑顔で答えた、そしてだった。
 サルガスは日本で学び続け生活も送っていった、その中で下野と一緒に日本の色々な場所も行ったがふとだった。
 大阪の地下鉄に乗っている時に彼は電車に付いている赤いボタンを見て言った。
「前から気になっていたけれど」
「ああ、非常ボタンだね」
「これを押したら」
「電車停まるよ」
 下野はサルガスに答えた。
「そうしたらね」
「そうだね」
「けれどわかるよね」
「電車は公のものでそうそう停まったらね」
 サルガスは電車のことも学んでいた、それで下野に答えることが出来た。
「皆困るね」
「沢山の人がいつも乗ってるからね」
「そうだね、だから相当なことがないと」
「それこそ線路に人がいて今にも轢かれそうとか」
 下野も真面目な顔で話した。
「そうした状況でないと」
「押したら駄目だね」
「悪戯とか自分勝手な理由で押したら」 
 そうしたらというのだ。
「駄目だよ」
「そうだね、そこは気を付けるよ」
「そうしてね、最近お寿司屋さんで変なことする中学生とかいるけれど」
「僕はあんなことはしないよ」
 サルガスも約束した。
「絶対に、それじゃあ」
「大阪城に行こう」
「そしてそこでだね」
「秀吉さんのこと勉強しようね」
 下野はサルガスに笑顔で話した、そしてだった。
 そのまま地下鉄に乗って大阪城公園前駅まで行った、そこを出ると大阪城に行った。そのうえで今度は歴史を学んだのだった。


押してはいけないボタン   完


                    2023・3・26
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