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ドリトル先生と山椒魚
第三幕その五

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「いつもご飯に出たら笑顔になるし」
「お店に行っても食べるしね」
「関西というか大阪名物の一つだね」
 ダブダブもお好み焼きを見て嬉しそうです。
「たこ焼きや串カツと並ぶ」
「そうそう、それで神戸でもよく食べるよ」 
 トートーも言います。
「お好み焼きはね」
「けれどさっきお話に出た井伏鱒二の出身地広島ではね」
「ちょっと違うのよね」
 チープサイドの家族がお話します。
「同じ食材を使って」
「おソースで味付けしても」
「大阪じゃキャベツとかを中に入れて焼くけれどね」
 ガブガブが具体的に言います。
「広島じゃ挟むのよね」
「だから同じお好み焼きでも違うよ」
 ホワイティも思うことでした。
「どうもね」
「その違いが最初わからなかったよ」
 チーチーにしてもです。
「大阪と広島でどう違うのかって」
「しかも張り合ってるしね」
 ジップは大阪と広島のそれを負わしました。
「どっちが美味しいか本物かって」
「だからお互いをお好み焼きって主張して」
 老馬も言うことでした。
「互いに大阪焼き広島焼きって言い合ってあちらは違うって言ってるね」
「けれどこっちは関西だから」
 それでと言うポリネシアでした。
「大阪のものね」
「僕もそれで馴染んでいるよ」
 先生にしてもです。
「大阪のものでね、ただ広島の方もね」
「嫌いじゃないよね」
「先生としては」
「そうよね」
「そうだよ、それでね」
 さらに言う先生でした。
「こうしておかずにしてね」
「食べるね」
「お好み焼きを」
「今から」
「そうしようね、おうどんも焼きそばもラーメンも餃子もだよ」 
 先生は笑顔のまま言葉を続けました。
「関西では定食になるね」
「そうそう」
「うどん定食なんてのもあるし」
「関西じゃおうどんもおかずになるね」
「主食の場合もあるけれど」
「よくおうどんと丼を一緒に食べる人がいるけれど」
 お店ではです。
「そうした人もだよ」
「同じだよね」
「炭水化物をおかずにする」
「関西じゃ普通でね」
「これがいいのよね」
「僕は好きだよ、ただ関東ではね」 
 日本のこちらの地域ではというのです。
「違ってね」
「そうそう」
「そうなんだよね」
「あっちじゃおうどんはおうどんで」
「それだけで食べるよ」
「そもそもあそこお蕎麦だしね」
「おうどんよりもね」
 皆もこう言います。
「そこも違うね」
「同じ日本なのに」
「食文化違うね」
「どうにも」
「そうだね、それでね」 
 そのうえでと言う先生でした。
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