第三幕その一
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第三幕 ギリキンに入って
一行はエメラルドの都を北に進んでいきます、ムシノスケ教授はその中で言いました。
「さて、ギリキンの国に入ると」
「ええ、開拓地まで行くのよ」
オズマが応えました。
「そうするのよ」
「そうだね、開拓地に着いたら」
教授はオズマに応えてさらに言いました。
「そうしたらだよ」
「開拓の指導よ」
「それにあたるね」
「宜しくね」
「うん、しかしね」
「しかし?」
「いや、稲作も定着して」
開拓地で行うそれはというのです。
「オズの国全体に広まっているね」
「お米は素晴らしい作物だから」
だからだとです、オズマは教授に答えました。
「今ではオズの国でもね」
「主食の一つになっているね」
「麦と並んでね」
「そうなっているわ、収穫高は多いし」
オズマはお米の長所のお話もしました。
「それに栄養もあるから」
「そうだね」
「だからね」
「今ではオズの国でもだね」
「沢山作ってね」
そうしてというのです。
「主食の一つになっているわ」
「麦と並んでね」
「ジャガイモも主食で」
こちらの作物もというのです。
「お米もよ」
「今ではそうだね」
「大々的に作って」
「皆が食べているね」
「ええ、最近ではお米から作るパンもあるし」
そちらも作っているというのです。
「本当にね」
「お米はどんどん作るべきだね」
「これからはね。だからね」
「今回もだね」
「大規模な開拓を行って」
「水田地帯をもうけるね」
「そうするのよ」
教授に微笑んでお話します。
「凄い水田地帯を作って」
「皆でお米を食べようね」
「そうしていくわ」
オズマは微笑んで確かな声で言いました、その彼女に恵梨香が聞いてきました。
「あの、お米は栄養があるって」
「凄くね。だから食べると元気になれるわ」
「お母さんから言われたんですが」
そうしたお話だというのです。
「お米は白米ですと栄養は澱粉だけだって」
「それは外の世界でね」
「オズの国では違うんですか」
「オズの国では白米でも玄米でもね」
どちらにしてもというのです。
「栄養が沢山あるの」
「そうなんですか」
「あれよね、外の世界では白米ばかり食べてると」
「栄養が偏って」
そうなってというのです。
「脚気という病気になるそうです」
「そうらしいわね」
「オズの国では誰も死ななくて」
そもそもです。
「病気にもならないですが」
「外の世界では病気になるわね」
「はい、それで白米ばかり食べてますと」
そちらのごご飯ばかり食べていると、というのです。
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