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第十話 固絆その二

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「頼りになりますね」
「そやな、天の龍もあと二人やし」 
 神威を入れてのことだ。
「わい等はかなりな」
「戦力が整ってきていますね」
「ほんまにな」
「そうね、ただその残る二人が誰と誰か」
 嵐はこのことを言った。
「やっぱり気になるわね」
「そうですね、どうしても」 
 征一狼もそれは応えた。
「果たしてどなたとどなたか」
「そうですね」
「はい、本当に」
「そのうちの一人とは間もなく会うことになります」
 ここで丁が言ってきた。
「そうなります」
「あと少しですか」
「はい、夢で出ました」 
 こう嵐に答えた。
「ですから間もなくです」
「その一人とですか」
「皆さんはお会いして」
 そうしてというのだ。
「共にです」
「戦うことになりますか」
「はい」
 そうだというのだ。
「左様です」
「ほなその人と会うこともですね」  
 空汰は笑って応えた。
「楽しみにしておくことですね」
「そうして下さい」
「そういうことで」
「地の龍も四人集まっていて」
 丁は彼等の話もした。
「それにです」
「それに、でっか」
「残る三人のうち一人も」
 その彼もというのだ。
「実は決まっていまして」
「ほな相手もでっか」
「残る二人です」
 そうなっているというのだ。
「そうなっています」
「状況はこっちと同じですか」
「そうです」
「そうなんでっか」
「そしてお互いに七人揃えば」
 その時はと言うのだった。
「遂にです」
「戦いになりますね」
「そしてその戦いがはじまる時は」
「あと少しでっか」
「大きな出来事があり」
 そしてというのだ。
「それからです」
「七人が揃って」
「そのうえで」
 そうしてというのだ。
「遂にです」
「戦いになるので」
「その時こそ」 
「はい、本格的な戦いに入ります」
「そのことをお願いします」
 こうも話してだった。 
 玳透も同行した、そして。
 一行が桃生家の入口神社のそこに来た時にだった、そこに神威が立っていて彼の方から言ってきた。
「来たな」
「待ったか?」
「嘘は言わない」 
 空汰に微笑んで答えた。
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