第十話 固絆その一
[8]前話 [2]次話
第十話 固絆
征一狼は連絡を受ける前から議事堂に来た、そのうえでそこに集まっている空汰達に微笑んで話した。
「では今からですね」
「はい、行きましょか」
空汰が明るく応えた。
「桃生神社に」
「そうします」
「神威はもう自分であっちに向かうそうなんで」
彼はそうするというのだ。
「そうですさかい」
「現地集合ですね」
「あいつはそうなります」
そうだというのだ。
「それであそこには他にもです」
「封真さんと小鳥さんがおられますね」
護刃が微笑んで応えた。
「そうですね」
「そやからな」
それでとだ、空汰は応えた。
「わい等はな」
「これからですね」
「ここにおる顔触れで行こうな」
「わかりました」
「では行きましょう」
嵐も言ってきた。
「これから」
「そうしましょう、ではです」
征一狼は玳透にも顔を向けて話した。
「玳透君もです」
「一緒にですね」
「はい、桃生神社に行って」
「皆で楽しむんですね」
「そうしましょう、玳透君も僕達の仲間ですから」
それ故にというのだ。
「一緒に楽しみましょう」
「それでや」
ここでだ、空汰は。
緋炎と蒼氷、丁の傍に控えている二人を見て話した。
「お姉さん達もよかったらやけど」
「いえ、私達はこちらにいます」
「姫様をお護りする為に」
「ですからお気兼ねなく」
「皆さん行って来て下さい」
「そうして下さい」
他ならぬ丁も言ってきた。
「この度は」
「お二人がおられるならですか」
普段彼女の護衛をしている玳透が言って来た。
「僕もですか」
「そうです、玳透はいざとなればです」
「天の龍と共にですね」
「戦うこともあり」
そうしてというのだ。
「わらわの傍を離れることもあります」
「神威を迎えに行こうとした時もでしたね」
「ですからわらわの傍を離れることはです」
「お考えですか」
「ですから」
「今はですか」
「そうしてもいいです」
「そうですか」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「皆さんと共にです」
「行って来ていいですか」
「結界も張りなおしましたし」
こちらも行ったからだというのだ。
「お気遣いは無用です」
「そこまで言われるなら」
玳透もそれならと応えた。
「お言葉に甘えまして」
「行かれて下さい」
「そうさせてもらいます」
「前もこう話したけどいざ行く時にも言うさかいな」
空汰はその玳透を見て笑って話した。
「ほんま真面目やな」
「そうですよね、その玳透さんもおられて」
護刃はにこりとして話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ