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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百六十五話 風見マイカ その1
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「部長!」
俺の後ろにいたのは、俺と竹田が所属している部活動、『アルティメットメディアクリエイター部』の部長、風見マイカだった。
ちなみに、『アルティメットメディアクリエイター部』とは、アルティメットなメディアをクリエイターする部活動である。
わかりやすく言えば、なんでもアリの自由な部活である。
「部長!俺と竹田で、かけ算するの、やめてくれませんか!」
竹田も部長に抗議する。
「そうだァ、ごはん中に、不衛生なことをいうのはやめろォ!」
「つーか、アンタたち随分と、うまそうなもん、食ってるわよねーいいなー!私も混ぜて―!」
部長は俺の自室の台所から、まるで自分の所有物のように、食器とハシを持ってくる。
「いだきまーす!うん、おいしい!」
鍋を完食した後、俺は先輩に訪ねる。
「それで、今日はどんなご用件で?」
「うん、実はさ、町内会から、清掃のボランティアの依頼があってね、それで、アンタたちどうする?」
部長の提案を竹田が嘲笑する。
「ハッ!世界の終末が迫ってるのに、わざわざゴミ拾いするとか、町内会の奴ら、いったい何が楽しくて人生、生きてるんですかねェ!俺は不参加で!」
「じゃあ、ホントに、今年の文化祭で無料配布する同人誌は山神×竹田でいくわよ...!」「竹田ァ!ここは大人しく、部長の言う通りにしたほうがいい!俺と竹田の同人誌が、全校生徒に無料配布されたら、全校生徒がそのあまりの気持ち悪さに絶望して、パブリックモンスターになっちまうかもしれん!」
「......そうだな...?そんじゃあ、俺と山神も参加で、そんで場所と日時と、あと、おやつはOKですか?」
「部室に、清掃ボランティアについての書類があるから、ちょっとこっち来なさい」
俺と竹田は部長と共に、『アルティメットメディアクリエイター部』の部室に入る。
部室には、副部長の、杉原ヒカリが喪服姿で、机の上に置いてある、遺影を前に号泣していた。
「部長。副部長、家族に不幸でもあったんですか...?」
「いいえ、アレをよく見なさい」
机の上に置いてある遺影にはアニメキャラクターの顔写真が映っていた。
「なんだ、心配して損した...」
「きのう、亡くなったらしいわ...」
部長がハンカチで目を押さえる。
「アンタも同類かよ...」
「山神ィ...俺、コイツら、見てると、なんだか頭、痛くなってくるんだよな...」
「お前にソレ言われたら、おしまいだよ...」
俺もなんだか、頭が痛くなってきた気がする。
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