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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
怪しい男
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く」
『わかりました』
『カミューニさんカミューニさん』

報告も終了したと思ったところでシリルとレオンが画面にくっつくくらい前に出てくる。何か重要なことに気が付いて通信を切られないようにしているのかとカミューニも身を乗り出すと、二人は嬉々として質問をぶつけてきた。

『天使倒したの俺たちが初めてですよね!?』
『しかも三人だよ三人!!すごいよね!?』

見た目も中身も子供のシリルと見た目は大人に近付いているものの中身は以前のままのレオンが楽しそうに・・・褒めてもらいたそうにキラキラとした笑顔を向けている。それを見たカミューニは小さく笑みを浮かべると・・・

「一人で倒せるようになったら褒めてやる」

そう一言だけ残し、通信を切った。

「まだまだ子供だな、あいつら」
「そう言うな、カミューニ殿」
「そうだよ。むしろ天使を倒したなんてすごい功績なんだから」

冷静さを取り戻したジュラとメルディに諭されタメ息を漏らしたカミューニ。彼は立ち上がり自身のコーヒーへと手を伸ばしそれを口へと含む。

「あいつらならいずれ倒せるとは思ってたよ。むしろ一人じゃ倒せなかった辺り、まだ伸び代はあるかもな」
「素直じゃないなぁ」

本来は彼も相当嬉しいはずなのにそれをおくびにも出さないことにやれやれとメルディが首を振る。そんな中、カップを手に持っている彼はそれをもう一口飲もうとして、動きを止めた。

「どうされた?カミューニ殿」
「ジュラ、お前はどう思う?」
「どう・・・とは?」

突然の問いにジュラは何も答えることができない。彼が何を聞いているのかわからないのだから、その反応は当然と言えた。

「シリルとレオンがウェンディとシェリアの手を借りなければ倒せない相手をグラシアンが一人で倒したってとこだ」

カミューニは彼の方へと視線を向ける。それに関してジュラは全く気にしていなかったが、言われてみて初めて気が付きハッとしていた。

「確かに・・・相性がよかったということか?」
「それはありえるかもしれない。だが、そうなると今までのことが説明できなくなる」

これまで多くの魔導士が天使と遭遇し、破れてきた。しかもほぼ全員が相手にダメージを与えることすらままならず、唯一のヒットもラッキーによる一撃のみ。

「レオン、シェリアが重要人物に上げられたのはあいつらが滅神魔導士(ゴッドスレイヤー)だからなのは話したよな?」
「うむ。現にシェリアがアルバレスの時の神・・・厳密には天使を倒しているからな」

ウェンディの攻撃が通じなかったのは話に聞いていた。その中でシェリアが攻撃を加えられたのは相手が神に類する力を有していたから。

「シリル殿は天使の子供。彼も時の神を倒しておることからその力が証明され
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