第百三十六話 戦士達、陣を破るのことその三
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
そしてそのうえでだ。また言う彼女だった。
「では桃香様にそのことをお話するか」
「はい、ではそうして」
「すぐに桃香様にお話しましょう」
こう話してだった。それでだ。
十絶陣を破った後のことを決めたのだった。そのうえでだ。
劉備にだ。関羽がだ。張飛と共に真剣な顔で言って来た。
「我々はまずは司馬尉に向かいます」
「五虎全員で向かうのだ」
「ですから義姉上は暫くはです」
「于吉に向かっては駄目なのだ」
「桃香様、警護はお任せ下さい」
今も彼女の傍らにいる魏延が劉備に言う。彼女も真剣な面持ちだ。
「この焔耶、例え何があろうとも御護りします」
「蒲公英もいるからね」
馬岱もだ。劉備の傍らにいて言う。彼女が劉備の右にいて魏延は左にいる。
そしてそのうえでだ。こう言って来たのだ。
「桃香様には指一本触れさせないから」
「おっぱいは何があっても護られるにゃ」
そうなるとだ。猛獲も今は真剣な顔である。
そしてだ。トラにミケ、シャムもだった。
三人でだ。猛獲と共に話すのだった。
「おっぱいは守るにゃ」
「ミケ達も頑張るにゃ」
「ここで勝って後はおっぱい祭りにゃ」
「御主等は朱里達を頼む」
厳顔は猛獲達に孔明達の護衛を頼むのだった。
「あの者達と共にいれくれるにゃ」
「おっぱいじゃないにゃ?」
「胸は後じゃ」
何気に孔明達のない胸のことが話される。
「ない胸で我慢してくれるか」
「ない胸にゃ」
「そうじゃ、ない胸じゃ」
このことが妙に念入りに話される。
「そうしてくれるか」
「美衣はない胸は好きじゃないにゃ」
「トラもにゃ」
「ミケもじゃ」
「勿論シャムもじゃ」
そしてそれは三人も同じだった。
だがそれでもだ。猛獲達は明るく笑ってこう応えたのだった。
「けれど朱里達は嫌いじゃないにゃ」
「いつもお菓子作ってくれるにゃ」
「御勉強も教えてくれるにゃ」
「とてもいい娘達にゃ」
だからだと言ってだ。そしてだった。
厳顔のその頼みにだ。快く頷くのだった。
「わかったにゃ。それならにゃ」
「ずっと朱里達と一緒にゃ」
「おっぱいはその後でのお楽しみにゃ」
「そうするにゃ」
こう言ってだ。次に瞬間にだ。
トラ達が無限増殖に入った。その圧倒的な数で孔明達を囲んだのである。
そうして護りを固めてだ。決戦に備える彼等だった。
しかしだ。一人だけだ。孤立している者がいた。
公孫賛は慌てふためいて出て来てだ。それで一同に言うのだった。
「待て、私は誰と一緒なのだ?」
「誰じゃ、御主は」
厳顔もだ。公孫賛に目をしばたかせつつ問い返した。
「見たことのない顔じゃがのう」
「そうだな。怪しい者ではないのはわかるが」
「士官の人?」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ