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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第百三十五話 十三、知恵を出すのことその十
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てみればじゃ」
「だからよ。それでね」
「ではじゃな」
「歌は歌い続けるべきよね」
「辛い時も楽しい時もじゃな」
 袁術もだ。そのことがわかってきた。
 まだ幼い彼女だがそのことがわかってきてだ。それで曹操に述べたのである。
「わらわはこれからも歌い続けるぞ」
「そうしなさい。だからね」
「凛じゃな」
「貴女にあげたんだから」
 既にだ。郭嘉はそうなっていた。
「惜しいけれどね。軍師としても優秀だし」
「済まぬのう。しかし凛はじゃ」
「貴女のものだっていうのね」
「凛と一緒にいるとそれだけで楽しいのじゃ」
 満面の笑みになって言う袁術だった。
「波長が合い過ぎて困るのじゃ」
「合い過ぎる位にね」
「何かあれがいいのじゃ」
「全く。負けたわ」
 二人の関係についてはだ。曹操もだ。
 ついつい苦笑いになってだ。それで言ったのだった。
「この私が女の子を誰かに譲るなんてね」
「そういえばですけれど」
 ここでふと言う袁紹だった。
「貴女のところのあの小さい軍師二人ですけれど」
「桂花と風ね」
「お二人共結構色々な世界で観ますわね」
「桂花はオートマになったりメイドになったりね」
「それに女王にもなってますわね」
「あの娘結構色々な世界に関わってるから」
 そのことについても言える曹操だった。
「下手したら私達以上にね」
「そうですわね。もう一人の方も」
「私達もだけれどね」
 実はそれは彼女達もだった。だがそうした話の中でもだ。
 誰もが決戦を見ていた。最後の戦いをだ。そしてその戦いの時は今まさに迫っていた。


第百三十五話   完


                          2012・1・10

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