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八条学園騒動記
第六百九十一話 それぞれの鱒料理その四

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「その機会があれば」
「というかね」
 トブが言ってきた。
「ホッキョクグマを食べる機会って」
「あまりないね」
「そうだよね」
「僕もそう思うよ」
 ベンにしてもだった。
「少なくともカナダ以外の国ではね」
「食べる機会ないよね」
「あまりと言ったけれど」
 ベンはさらに話した。
「実際はね」
「ほぼないよね」
「熊は食べても」
「ホッキョクグマになると」
「限られた地域にしかいないから」
 寒冷地の熊である、地球では北極に棲息していたのでホッキョクグマと名付けられた。英語ではその色からポーラベアという。
「だからね」
「それでだね」
「食べる機会はね」
「ほぼないね」
「だから肝臓もね」
 これもというのだ。
「食べる機会はね」
「ほぼないね」
「けれどその機会があったら」 
 その時はというのだ。
「くれぐれもね」
「注意してだね」
「絶対に食べない」
「それが大事だね」
「肝臓は栄養の塊でね」
「食べるといいっていうね」
「だから僕達も食べるけれど」
 それでもというのだ。
「生きものによってはだよ」
「食べたらいけないんだね」
「そう、大変なことになるよ」
「ホッキョクグマの心臓を食べたら」
「死ぬこともね」 
 そうなる可能性もというのだ。
「あるかも知れないから」
「注意することね」
 ケイトが言ってきた。
「その時は」
「うん、だからトム達もね」
「そういえばホッキョクグマの肝臓は出してないね」
「わかってると思うよ」
 彼等もというのだ。
「もうね」
「ホッキョクグマの肝臓が危ないってことは」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「食べないんだよ」
「そうなのね」
「お料理に使っても」
「食べて食中毒ね」
「それを動画に出しても」
 それでもというのだ。
「中毒するもの出したら」
「問題になるわね」
「だからね」
 それでというのだ。
「出さないんだよ」
「そういうことね」
「熊を食べる時も」
「注意しないと」
「何かと危ないんだよ」
「寄生虫もいるしね」
「そう、寄生虫なんてね」
 ベンはこの問題についても述べた。
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