第百三十五話 十三、知恵を出すのことその四
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「この戦いは必ず勝てます」
「十絶陣を破って」
「十絶陣を破れば」
その時はだとだ。鳳統はその時のことも述べたのだった。
「後は一気にです」
「敵は既に囲んでいますから」
孔明もまた言う。
「攻めるだけです」
「最後の決戦になります」
「そうね。じゃあ私が今考えることは」
十絶陣、そしてその中にある敵軍を見ての言葉だった。
「陣を破ってからなのね」
「桃香様の剣で于吉を討って下さい」
鳳統が劉備に言うのはこのことだった。
「必ず。お願いします」
「もう一人の左慈や司馬尉達ですが」
関羽もだ。劉備に対して言ってきた。五虎将は劉備の後ろに控えていた。ただし彼女のすぐ傍には魏延がだ。絶対に手放さないという感じでついている。
その関羽がだ。話すのだった。
「我等にお任せ下さい」
「あの狐は絶対に退治するのだ」
張飛もきっとした顔で言い切る。
「そうしてこの世界を守るのだ」
「司馬尉仲達、尋常な者ではないがのう」
厳顔もだ。敵陣を見つつ述べる。
「しかし今かなりの力を使っておるじゃろう」
「十絶陣にですね」
「そうじゃ。あの陣は一つ一つが最高位の仙人の使う宝貝という」
それならばだとだ。厳顔は馬岱に話す。
「それを十個一度に使っておるのじゃ。それならばじゃ」
「かなりの力を使ってますよね」
「消耗もしておる。ならばじゃ」
「一旦陣を崩せば」
「司馬尉はかなり弱っておる」
「それなら何とかなりますね」
馬岱もだ。そこに勝機を見た。そのうえでの言葉だった。
「例えあいつがとんでもない化けものでも」
「どんな力でも限りがあります」
鳳統は司馬尉のその力の限界を指摘した。
「無限というものはありません」
「そうじゃな。何にでも限りがある」
「どれだけ強大な力でもです」
厳顔にもこう述べる鳳統だった。
「ですから。司馬尉仲達であろうともです」
「まさにじゃ」
どうかとだ。また話す厳顔だった。
「十絶陣を破れるかどうかじゃな」
「そこに勝敗がかかっています」
「若し破れねばわし等は逆に後ろから攻められる」
敵のやり方は既にわかっている厳顔だった。
「そうしてやられるだけじゃ」
「では。まずはです」
徐庶は十絶陣とだ。その中を進む人形達を見続けていた。
そしてそのうえでだ。言うのだった。
「見ましょう」
「そうね。それじゃあ」
その徐庶の言葉に劉備が応え。そうしてだった。
今まさにだ。人形達がそれぞれ陣の中央に来るとだ。瞬時にだ。
それぞれの陣の旗が閃きだ。そして。
氷や砂、風、炎が各陣でそれぞれ荒れ狂いだ。それによりだ。
人形達を攻めそしてだった。後に残ったのは。
何もなかった。まさに何もだ。
それを見てだ。司馬尉
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