第六百九十一話 それぞれの鱒料理その一
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それぞれの鱒料理
ベン達はトム達が彼等の動画チャンネルで作っていた鱒のカルパッチョを作ってみた、そうしてだった。
そのうえでだ、自分達の国の鱒料理も作ってみたが。
「鱒のアクアパッツァオーストラリア風」
「普通赤身魚はアクアパッツァにしないっていうけれど」
「オーストラリア人細かいことにこだわらないから」
「普通に作るのよね」
「これがね」
兄弟姉妹五人で作ったものを前にして話した。
「だからね」
「オーストラリア人いい加減って言う人いるけれど」
「何で白身じゃないかって」
「そうね」
「白身でもするしね」
こちらの魚達もというのだ。
「結局何でもだよ」
「アクアパッツァにするから」
「フライにもするし」
「当然カルパッチョもだしね」
「他のお料理にもね、しかしね」
トブはここでこう言った。
「カナダ風のカルパッチョって」
「いや、何かね」
ベンはその弟に応えた。
「生のお魚切って」
「そこに塩胡椒してね」
「オリーブオイルをかけてね」
「玉葱も添えて」
「ワイルドだけれど」
盛り付けを忠実に再現すればそうだった。
「けれどね」
「それでもだよね」
「手は込んでるね」
「オーストラリアのカルパッチョより」
「というかね、カルパッチョもお刺身もよ」
ルーシーは真面目な顔で話した。
「もう分厚くね」
「切ってね」
「そこに一気によ」
兄にさらに話した。
「塩胡椒をどばってね」
「かけてね」
「そしてこれまたどばってね」
そうした感じでというのだ。
「かけて」
「食べるね」
「玉葱とかを添えても」
「それだってね」
「一気に切って」
その様にしてというのだ。
「カルパッチョに添える」
「そうしてね」
それでというのだ。
「もうね」
「食べるね」
「時間をかけるとか」
「そうしたことはね」
「しないから、凝ったお料理なんて」
それこそというのだ。
「私達にはね」
「ないね」
「ほぼって言っていい位にね」
「こうして作ってみてわかったことはね」
今度はケイトが言ってきた。
「カナダ料理も案外ね」
「凝ってるね」
「ワイルドなのはね」
これはというと。
「案外ね」
「食材のことで」
「味付けとか作る手順は」
こうしたものはというのだ。
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