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神々の塔
第九話 自然もありその九

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「試練は時として厄介でな」
「辛いものでもある」
「そやけどな」
「それを乗り越えたらな」
「成長するわ」
「人としてな」
「人は無限に成長出来る」
 こう言ったのは中里だった。
「そうした存在やが」
「その成長の為にはな」
「自分で学んで努力もしてな」
「試練を乗り越える」
「そぺもや」
「大事やな、思えばな」
 施は中里に応えつつ言った。
「かく言う自分等もな」
「これまでやな」
「数多くの試練を超えてきたな」
「そやな」
「戦だけやなくな」
 この世界に来てこれまで行ってきたことを振り返りつつだ、施は中里に述べた。それは決して短くも薄いものでもなかった。
「政でもな」
「何かとあったな」
「順調にいくことなんてな」
 それこそという言葉だった。
「もうな」
「なかったな」
「ああ、線路や道を敷くにもな」
「災害があったりな」
「その場所の事情があったりな」
「それこそな」
「順調に進むなんてな」
 施はまたこう言った。
「それこそや」
「ないな」
「ほんまにな」
「政のことも試練ばかりやったね」
 綾乃も言って来た。
「今思えば」
「そやな」
 施は綾乃にも応えた。
「この世界に来てから」
「十星連合建国するまでのそれぞれの勢力の時も」
「建国してからもな」
「もう何かしようと思ったら」
「災害があったりな」
「その場所の事情があったり」
「お金もな」
 施はこちらの話もした。
「なかったりな」
「色々とな」
「問題があって」
 行おうという時に気付くこともあった、準備万端整えてもそれでも見落としがあったりするものなのだ。
「それでな」
「中々な」
「順調にはな」
「いかんかったわ」
「特にお金がな」
 施は言った。
「こっちのことでな」
「困ってばかりや」
「政にもお金が必要やが」
「十星連合はめっちゃ大きな国やけど」
 綾乃はその国の棟梁として語った。
「そやけどな」
「お金はあればな」
「あるだけ使うというかな」
「必要になるものやさかいな」
「もういつもな」
 それこそというのだ。
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