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神々の塔
第九話 自然もありその八

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「確か」
「ああ、キリスト教で言う天国やな」
「そっちやね」
「それに行っても輪廻から解脱せんどな」
「また他の世界に行く」
「六道のな」
「仏教ではそやね」
「それでや」
 羅はシェリルにさらに話した。
「解脱せん限りな」
「六道を巡る」
「仏この世界で言う神霊にまでならんとな」
 解脱してというのだ。
「そうなる、そやからな」
「それぞれの神霊の世界にやね」
「生まれ変わったらな」
「その世界におる人として生きる」
「そうなるわ、人がおるのはな」
 それこそというのだ。
「この世界だけやない」
「他の世界にもおって」
「それでそれぞれの神霊に言われたら」 
 命じられればというのだ。
「さっきの人達みたいにな」
「出て来るか」
「試練としてな」
「そういうことやな」
「そうした場所ってことやな、ここは」
「まさにな」
「ほなや、人が来てもな」 
 にやりと笑ってだ、トウェインは言った。
「敵が来てもな」
「それでもやな」
「全力で戦ってな」
「勝つだけやな」
「試練は乗り越えるもんや」
 トウェインはこうも言った。
「そやろ」
「その通りやな」
 シェリルはトウェインのその言葉に頷いて応えた。
「まさに」
「乗り越えんとな」
「成長出来ん」
「そうしたもんやな」
「そや、試練とは何か」
 シェリルは考えつつ言った。
「それは神が与えるもんや」
「人にな」
「それを乗り越えさせてな」
「成長させるもんやな」
「ああ、この世のことはな」
「神が動かしてる」
「神霊と言うべき存在がな」
 この塔に集う彼等がというのだ。
「その中でや」
「人は生きてるが」
「無限に成長するものでな」
 それでとだ、トウェインに話していった。
「それでや」
「成長する為にな」
「試練がある」
「神霊が与えてくれるわ」
「そやからな」
「それを乗り越えたらな」
「成長出来る」
 シェリルのこの言葉は強いものだった。
「確かにな」
「その通りやな」 
 施はシェリルのその言葉に頷いた。
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