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真恋姫を駆けた男
手合せ
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は間合いの範囲があり得なかった。
普通の槍の長さの二倍近い間合いが兄さんの武器の間合いだった。
最後に、その威力だった。
一撃一撃が地面を砕くほどの威力。
私たちは、戦闘が終わった後には何も言えなかった。


「こんなもんかな。」


と言って兄さんは武器に寄りかかっていた。


「春蘭・・・大丈夫?」
「あ、はい。しばらくすれば立てます。」
「どうだ、俺の実力は?」
「何というか予想外です。」


桂花に至っては、「あり得ない光景を見た。」という表情をしながら、頭に手を当てていた。
桂花。わかるわ、その気持ち。


「まあ、まだ色々あるけどな。」
「・・・まだあるんですか?!」
「あと、これが四つほど」
「・・・もう何も言いません。」
〜華琳side out〜


〜真紅狼side〜
そんな風に呆れるなよ。華琳。


「ま、追々見せるさ。ところで春蘭。」
「なんだ?」
「お前の武器どこかしら調子が悪いだろ?」
「・・・気付いたのか?」
「なんというか、刃を護るような戦いをしてたし。それに秋蘭も。」
「私もですか?」
「さっき、チラッと見たんだが弓の弦、擦り切れているだろ?」
「よく分かりましたね。」
「俺が新しく新調しとこうか?形はそのままで鍛え直すと言う形で。」
「「いいんですか?」」
「構わねぇぞ?」


なにやら二人で話し合っていた。
そこに、華琳が入って来た。


「兄さん、私も鍛え直して欲しいんですが・・・」
「武器は何?」
「鎌です。」
「分かった。他に欲しいものは?」
「無いです」
「真ちゃん!私はねぇ、幅のある太刀と小太刀が欲しい!!」
「雅は一から作らなきゃダメだから、時間がかかるが構わないか?」
「いいよ」


そんな話が終わったのか二人は「「お願いします」」と言ってきた。


「他に何かいるか?」と聞いたら、春蘭は手甲を、秋蘭は胸当てを頼んできた。


「荀ケと季衣もなにか欲しい物はあるか?」
「私はいらないわ」
「ボクは手袋を」
「分かった、創っておこう。」
「動いたら、腹減ったな。メシ食いに行こうぜ、華琳。」
「そうですね、行きましょう。」
〜真紅狼side out〜
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