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真恋姫を駆けた男
手合せ
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「さて、お望み通り武器を出してやったぜ?」
「何だそれは?」
「コイツが俺の武器の一つ『超刀・朱槍』だ。」


皆、この武器を見て驚いている。
それはそうだ。
なんせ、コイツの特徴は人の丈よりも遥かに大きいことだった。


「あ、華琳達もうちょい下がって。」
「はい?」
「そこ当たるかもしれないから。」
「・・・この辺でいい?」
「そこから、前に出るなよ?」


ガラゴロガラ・・・


「これだぁ!!」


とおみくじを引いた。
そこには「大吉」と書かれた太い棒が出てきた。


「お、大吉だ!!」
「何か関係あるのか?」
「大吉だと、このように太さが吉よりも若干太く、敵をふっ飛ばしやすいんだよ。吉は標準的な大きさだ。そして、凶は延べ棒みたいで敵もふっ飛ばしにくいんだ。まあ、これは運が絡む武器だな。」
「そうなのか・・・それはいいとして、そんなに間合いを開けて大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題無い」
「そこからの間合いjy・・・!?」


ブンッ!


「間合いが何だって?」
「クッ!!」


春蘭は侮っていた。
真紅狼がこの武器を充分に扱えないことを。
だが、それは間違いだった。
一歩も移動せずに真紅狼の得物は春蘭を捉えていた。
春蘭は一度距離を離そうとするが、真紅狼の攻撃は止まらずそのまま追撃した。
横薙ぎに一閃した後、上から叩きつけ、そのまま右と左と掬い上げるように武器を振りまわし、最後に大きく振り降ろしていた。
一撃ごとに地形が変わるほどの地面が砕かれていく様子を見て、春蘭はだんだん焦りの表情が出てきた。


「(なんとか、懐に潜り込めれば!!)」


と思っていた矢先に真紅狼に隙が出来た。
この隙を利用して、春蘭は一気に距離を詰めたがその隙はワザと開けられたものだった。


「隙を見つけたのはいいが、残念だ。」


『押しの一手』


真紅狼は『天運転如』押すように持ち代え、逆に春蘭に突撃し勢いよく上にかち上げた。


「ぐっ!!」
「はぁ!せいっ!お終い!!」
空中に打ち上げた後、武器を右に左に振った後、地面に叩き落とした。


「ぐぁぁぁ!!」
「こんなもんかな。」


と地面に降りた俺は武器を地面に刺し、それに背を預けるようによりかかった。
〜真紅狼side out〜


〜華琳side〜
試合が始まり、最初は春蘭が押していた。
だけども、兄さんが武器を取り出した瞬間、一気に流れが変わった。
最初に私たちを驚かせたのが武器の大きさだった。
兄さんの背よりも大きい武器を軽々と振りまわしていた。
次に驚いたのが、間合いだった。
武器には各種にあった間合いが存在するが、あの武器に
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