第二章
[8]前話
「あんた昔から私と仲良くしてくれてるから」
「子供の頃からか」
「幼稚園の頃からね」
「それで俺ならって言うんだ」
「幼稚園の頃、小学校中学年まで私丸々と太ってたけれど」
その時の自分を思い出して言うのだった。
「皆私をデブだって言ってた中でね」
「俺人の悪口言わないから」
「それでずっと仲良くしてくれたでしょ」
「だからなんだ」
「そうした人だから」
それ故にというのだ。
「あんたでないとね」
「付き合えないんだ」
「その時から凄く嬉しかったし」
自分の身体のことを言わずにそのうえで仲良くしてくれてというのだ。
「だから今ね」
「付き合ってるんだ」
「そうよ、外見だけで人を判断する様な人は」
「美稀ちゃん嫌いだね」
「太ってる時皆からいつも物凄く言われたからね」
このことがあってというのだ。
「嫌いよ、そうしたこと言ったりする人はね」
「かく言う俺も美稀ちゃん優しいから付き合えて嬉しいけれど」
「お互い性格見てってことね」
「そうだね、それで美稀ちゃんは俺と付き合ってくれて」
「私もあんたと付き合ってるのよ」
「そうだね、それじゃあ」
「一緒にね」
二人で話してそうしてだった。
一緒に下校中のデートを楽しんだ、そして神奈は美稀を彼女の家まで送ってから自分の家に帰った。美稀もそんな彼にお礼を言って別れた。次の日は美稀が神奈の家に迎えに行って一緒に登校した。そんな二人の交際は心で結ばれたままずっと続いていった。
美少女の過去は 完
2023・3・22
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