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おぢばにおかえり
第七十三話 態度が少しその十一

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「時々来ないこともあるみたいだけれど」
「布教所の月並祭とか天下茶屋の親戚のお家に行ったりもしますから」
「親戚って大叔母さんね」
「あの人達です」
「お二人だったわね」
「僕のもう二人のお祖母ちゃんですね」
「四人だったわよね」
 こう言うとどう返事するかわかっていて尋ねました、私としては四人と言って欲しかったのでそうしました。
「そうよね」
「いえ、三人です」
「やっぱりそう言うし」
「そうも言いたくなる事情があるんで」
「その好き嫌いは抑えていってね」
「つとめてですね」
「出来るだけね」
「好き嫌い自体もなくすといいですか」
「そちらもね、ただどうしても相性ってあるし」
 人にはです。
「誰とも仲悪い人っているからね」
「いますね、世の中には」
「新一君どうもそうした人とよく会ってきてるけれど」
「実はそうみたいですね」
「親戚の人でも学校でも」
 私が聞いた限りでもです。
「けれどね」
「そうした人ともですね」
「出来るだけ露骨に嫌わないことよ」
 長池先輩に対してみたいです。
「新一君は顔にも態度にも出るから」
「だからですね」
「気をつけてね、それと極端に根に持つところもね」
 このことも気になります。
「用心してね」
「そのこともですね」
「ええ、そうしたところをね」
 なおしていってとお話してです。
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