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おっちょこちょいのかよちゃん
270 黒魔術と法力
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私も纏めて消し去って貰うわ!」
「ラ・ヴォワザン・・・!!そしてこの人は・・・?」
 かよ子は黒魔術の魔女と共にいる婦人が何者か知らなかったが、兎に角気にしていると先に攻められてしまう為に杖から火炎放射をして攻撃を始めた。しかし、モンテスパン公爵夫人は呆気なくそれを結界などで防御してしまう。
「おい、あれはこの坊さんの結界を奪ったんや!」
 高校生の男子・中本遥人が説明した。
「え!?」
「つまり念力で強奪したという事だ!」
 石松が解説した。
「大五郎、お主の法力が必要だ!」
「へい、了解!!」
 大五郎は数珠を取り出した。
(あれは平安から鎌倉幕府の頃に仏法を広めた法然上人・・・。俺の法力は本物の坊主には程遠いが、黒魔術に打ち破られる訳にゃいかねえ・・・!!)
 大五郎の法力がラ・ヴォワザンとモンテスパン公爵夫人の黒魔術による防御を弱めた。
「あの僧侶をまず葬るべきね」
 公爵夫人は法印の大五郎を対象に殺害を試みようとした。
「大五郎を殺す気よ!」
 のり子の人形が警告した。
「何!?大五郎、お主は羽根から出てはならぬぞ!」
「へい!」
 大五郎は羽根から出る事はしなかった。
「ほう、あの者も仏の世に入った身か・・・」
 法然は大五郎を見た。法然は己の法力を発動させた。
「まずあの羽根の結界を貰うわよ!」
 公爵夫人は念動力を発動させた。
「させんぜ!」
 中本は勾玉で周囲の防御を強めた。更には法然の法力の補助もあって結界を奪えない。
「なら、もう一度!」
 ラ・ヴォワザンが能力を無効化させる毒を投げた。
「同じ手を食うか!」
 大政が槍を投げた。巨大な鉄の壁が出現される。ラ・ヴォワザンが投げた毒を全て受け止め無効化させた。
「この壁が!」
 ラ・ヴォワザンは斬られていない右手で黒い穴を出して大政が出した鉄の壁を吸い込んだ。だが、同時に巨大な石が次々とラ・ヴォワザンに向かって来た。
「な!?」
 ラ・ヴォワザンには重すぎてとても一片には吸い込めなかった。
「一気に吸い込めないみたいだね!」
 これらの石はかよ子の杖で出されたものだった。
「ナイスだ、山田!俺達もやるぜ!」
 大野が草の石を使用した。太い枝がラ・ヴォワザンを串刺しにしようとした。更にブー太郎も水の石で大波を、次郎長や石松も刀でかよ子が出した石を砕いて突進すると共にラ・ヴォワザンを斬ろうとした。
「終わらせていただく!」
 今のラ・ヴォワザンは己の分身を作り出す暇がない。かよ子もまた針を無数に出し、お蝶も脇差で鎌鼬を出して攻撃した。
「ラ・ヴォワザン!!」
 モンテスパン公爵夫人が助けに動いた。ラ・ヴォワザンがかよ子達に串刺しかつ八つ裂きにされそうになった所で姿を消した。
「ラ・ヴォワザンが消えた・・・!?」
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