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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第106話 ルキの失敗!1ミリのユダ登場!
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たかったからだ。だから俺も親父のような強さが欲しかった。
でも修行を続けていくうちに分かってしまったんだ、俺では親父にはなれないと……仮に親父の生きた軌跡を俺が辿ってもあの強さは得られないと分かってしまった。
俺はもうこれ以上強くなれないんじゃないかと密かに思っていた。そんな俺の不安をぬぐい去ってくれたのは小猫ちゃんや皆だった。
俺がスカイプラントの積乱雲で諦めかけた時、俺より弱い皆は決して諦めなかった。そんな姿に俺は勇気を貰えた。
今なら言える。俺は親父になれなくてもいい、俺は俺らしく強くなって皆と一緒に親父を超えてやるってな。
だからこそルキにも自分の道を選んでほしい、メルクさんに拘らず自分なりに研ぎ師として成長していってほしいと思っている。
だがルキは俺と違ってここまでずっと一人でやってきた。今更言葉で自信を付けさせるには遅すぎる。
(やはり鍵は小猫ちゃんだな、後は彼女に任せるしかない……)
ルキに自信を付けさせるには自分の技術が世界に通用していると見せつけるしかない、そしてそれが出来るのは『包丁』を扱う『料理人』だけだ。
(俺じゃメルク包丁は使えない、頼んだぜ小猫ちゃん!)
俺は心の中でそう思っていると携帯が鳴り始めた。
「はい、もしもし」
『あっ、イッセー。わたくしよ』
「朱乃か、どうしたんだ?」
電話をかけてきたのは朱乃だった。
『実は今工房にお客様が来ているの。しかもあの『ユダ』さんが……』
「ユ、ユダ!?あのグルメタワー最上階にある十星レストラン『膳王』のオーナーでランキング5位のユダさんが!?」
朱乃の話を聞いて俺はつい叫んでしまった。でもしょうがねえじゃねえか、あの『1ミリのユダ』が来ているなんて聞いたら誰だって叫んじまうって!
「ルキ、どうも工房にユダさんが来ているらしいんだがそういう予定があったのか?」
「膳王ユダ!?いや、そんな予定はなかったはずだが……」
「じゃあ俺達と同じか?とにかく急いで戻るぞ」
「あ、ああ……」
俺は朱乃との通話を終えてルキに確認を取るが彼女は覚えが無いらしい。とにかく一度戻らないとな。
俺達はフロルの風を使ってメルクさんの工房に戻った。
工房に着いた俺達は急いで中に入るとそこには髪と髭が非常に長い背の高い男性が立っていた。
「ん?イッセーか、久しぶりじゃな」
「うわ、本当にユダさんだ!お久しぶりです!」
そこにいたのは間違いなくユダさんだった。
「お主も来ていたのか。まさかここで再会するとは思ってもいなかったよ」
「俺もですよ。ユダさん忙しいのに大丈夫なん
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