暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第106話 ルキの失敗!1ミリのユダ登場!
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お前はそんなに強さに拘るんだ?お前は研ぎ師として一流の腕を持ってるじゃないか」
「オレは師匠と比べたら……」
「そりゃメルクさんと比べたら下かも知れないけど素人の俺からすりゃどっちも雲の上の存在だよ」
「ありがとう。でもオレは師匠みたいになりたいんだ」
「メルクさんに?」
俺はルキに何故強さを求めるのか聞いてみることにした。どうも彼女はやたらと強さに拘っている傾向があるように思えたんだ。
研ぎ師としては超一流の腕前を持つルキに正直強さはいらないと思うんだけど……
するとルキはメルクさんみたいになりたいと語り始めた。
「オレはずっと師匠に憧れてきた、だからこそ師匠のような職人になりたいと思ったんだ。その為に必要なのは技術だけでなく強さもいる、だって師匠は自分で素材の捕獲もしてくるから。それが出来なければ師匠のような職人にはなれないだろう?」
「だから今回ワーナーシャークの捕獲を俺じゃなくて自分でしたいと言ったのか」
「ああ、イッセーのサポート有りならオレでもイけるんじゃないかって思ったんだ。結果は己惚れもいい所だったけどな……」
自身の強さを試したいからワーナーシャークの捕獲を自分でしようとしたのか。
「でもどうして急にそんな事を?前は自分じゃ捕獲できないって理解していたじゃないか」
「……オレは小猫ちゃん達の強さが羨ましいんだ」
「えっ?」
「オレが弱いのはオレが女だからだと思っていた。でも違ったんだ、強さに男女なんて関係ない。オレは自分が弱いのを性別のせいにしていた。だから……」
「なるほどな……」
ルキが今回俺にこんな依頼をしたのは小猫ちゃん達の強さを見て焦ったからか。
今までは『女』だからと強くなれないと思っていたのに女の子でも自分より強い娘達を見て焦ってしまったんだろう。
だって自分が弱いと思っていた理由を根本から否定されたようなものだからな、そりゃ焦りもするか。
俺だって初めてココ兄達と会った時彼らの強さや能力を見て焦ってしまった、その結果死にかけたんだ。
「オレは怖いんだ、前は師匠の後を継いでくれる人が現れるのを待っているなんて言ったけど本当は唯の強がりさ。もし本当にそんな人が現れて師匠がオレを見捨てたら……そう思うと怖くて仕方ないんだ」
「ルキ……」
「できればオレが師匠の後を継ぎたいって思ってるんだ。でもオレは弱いから師匠の後を継ぐ事なんて出来ない……」
ルキはメルクさんに見捨てられないか心配でたまらないんだろうな。実際にメルクさんがそんな事をする人かと言われたらあり得ないと俺は言えるがルキはそれを知らない。
それに俺も彼女の気持ちは分かる、俺が焦ったのも親父に必要とされ
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