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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百六十三話 色川レオン その1
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第二百六十三話 色川レオン その1
『パブリックブレイク現象』とは。
ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。
政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

色川ヨシノと色川レオンは姉弟だった。
二人はとても仲が良く、ヨシノは周りからブラコンと言われ、レオンは周りからシスコンと言われていた。
そんな、二人がなぜ、殺し合わなければ、ならなかったのか?
それは、レオンが両親を殺したからだ。
両親を殺す前から、レオンは自分の体に起きた異変に気付いていた。
背中に生えた2本の触手。
触手の数は、時間が経つごとに、増えていった。
そう、レオンはすでにパブリックブレイク現象によって、パブリックモンスターになってしまっていたのだ。
夜中、トイレをするために起きたレオンは、レオンの体の異変に気付いた両親が言い争うをのを聞いてしまった。
『あの子は危険だ!PGSに通報して、殺すべきだ!』
『ダメよ、そんなの!あの子は確かにパブリックモンスターかもしれない!でも、ちゃんと自我があるわ!殺すなんて、ひどすぎる!』
『確かに君のいう通りだ、でも、レオンが自我を失って、ヨシノに危害を加えたらどうする?レオンを作った僕達ならレオンに殺されてもしかたがない!でも、ヨシノはなにも悪くない!君は暴走したレオンにヨシノが殺されてもいいのか?』
『そうね...ヨシノはなにも悪くないわ...わかった、ヨシノの未来のために、レオンをPGSに処刑してもらいましょう...』
レオンの脚は気付いたら両親もとへと動いていた。
死にたくなかった。
ただ、それだけだった。
レオンは背中に生えた触手を両親の頭部に突き刺した。
両親への償いのために、姉のヨシノはあえて殺さなかった。
それから、断罪剣士に覚醒して、PGSに入隊したヨシノは何度も、レオンに戦いを挑んできた。
レオンはその度に、両親への償いとして、ヨシノを殺すことはなかった。
長い追想を終えた、レオンは意識を取り戻す。
レオンは自分がヨシノの氷に閉じ込められたことを思い出す。
以前より強くなった姉は、あの時の両親と同じく、レオンを殺そうとしている。
ただ、死にたくなかった。
ただ、それだけだった。
レオンを閉じ込めていた氷が溶けていく。
「そんな!私の氷の中で、まだ意識が?」
「ヨシノ!逃げろォ!」
レオンを閉じ込めていた氷が溶けると同時に、無数の触手が飛び出し、ヨシノを襲う。
「残念だったね、お姉ちゃん...でも、『今の』は結構、効いたよ...」
「ヨシノ!もうレオン君を人間に戻す以外に、俺達に勝目はないぞ!」
「だめよ!殺すのよ!でなきゃ、お
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