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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百六十一話 色川ヨシノ その2
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になってしまった男の子に対して暴言を吐く。
「パブリックモンスターは地球から出ていけ!」
「家族を返せぇ!この化け物どもォ!」
「パブリックモンスターは死ねぇ!」
「パブリックモンスターに生きる価値なんてねぇんだよォ!」
「いい女とヤりてぇぇぇぇーッ!」
これは、ひどい、あまりにもひどすぎる。
この人たちは、みんな、パブリックモンスター達の存在を、終末が約束された世界で生きる上で発生する、不安やストレスのはけ口にしているんだ。
この人たちも、いつか、パブリックブレイク現象でパブリックモンスターになってしまうかもしれないのに。
次の瞬間、男の子に暴力を振るっていた大人達の体が一斉に溶けていく。
「ぐあああああああああああああああああああああああああッ?」
「いったい何が起きたんだ?」
「僕だよ」
「え?」
「僕が殺したのさ、アイツらを」
背中に触手が生えた男の子が僕に不敵な笑みを見せる。
「ど、どうして殺したんだ!」
「そんなに怖い顔しないでよ、先に暴力を振るってきたのはアイツらのほうだよ!」
「でも、殺す必要はなかった...」
「本当にそうかな?僕が抵抗していなければ、僕が殺されていたかもしれない...」
「威嚇だけで済んだはずだ!」
「君、面白いね。僕の名前は色川レオン、君の名前は?」
「俺の名前は山神ムサシ、色川だって...?」
パブリックモンスターがレオンを背後から襲う。
レオンは背中の触手をパブリックモンスターに突き刺す。
パブリックモンスターが先程の大人達のようにドロドロに溶けていく。
もしかして、朝のアレ(謎のイラスト)は、レオンが今倒した、パブリックモンスターの出現を知らせていたのか...。
すると、このレオンは、いったい何者なんだ?
自我を持っているパブリックモンスターと言えば、PGS(パブリックガーディアンズ)のメンバーが思いつくが、PGSはパブリックモンスターの脅威から人間を守る組織だ。
PGSが人間を殺すわけがない。
「君はいったい何者なんだ?」
「僕は色川レオン、PGSに所属していない、自我を持ったパブリックモンスターさ」
「じゃあ、君はPGSに命を狙われているはずだ」
「ああ、もう何度も返り討ちにしてやったよ...アイツら本当に弱っちいよな...」
「俺は断罪剣士なんだ、俺の、命の断罪剣ライフセイバーなら、君を人間に戻せる」
「その必要はないよ、僕はこのパブリックモンスターとしての力を楽しんでいるんだ」
「人殺しを楽しんでいるのか?」
「ああ、そうさ。それに僕たちパブリックモンスターがちゃんと普通の人間どもに格の違いを見せなきゃ、さっきみたいな、失礼な大人たちに危害を加えられてしまう。僕たちパブリックモンスターには人間を殺していい権利と義務があるんだ」
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