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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百五十九話 山神ムサシ その2
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を引いたり、お菓子を食べていたり、喧嘩をしていたり、ゲームをしていたり、談笑している生徒達が今日も楽しそうに生きていた。
もちろん、授業中もこんな感じである。
これが、俺の通う偏差値Zの超底辺高、アルティメットジーニアス学園の日常である。
世界の終末が決まっても、なんやかんやで、みんな人恋しいのだ。
竹田が真剣な表情で俺に相談してきた。
「俺、好きな女の子がいるんだ」
「おう」
「どうせ、人類も滅びちゃうしさ」
「おう」
「その子に告白しようと思ってるんだよ」
「やめてくれ」
そう、また女にフラれたショックでパブリックモンスターになられては困るのだ。
「なんでだよ!その女子、アキちゃんっていうんだけどさ、別に美人じゃないし、多分、俺でもイケると思うんだよね?」
「やめてくれ」
教室に担任教師の田中先生が入ってくる。
席に座っていた生徒が急に立ち上がって、英語の歌を熱唱し始める。
周りの生徒達から笑い声が上がる中、田中先生はまるで何事もなかったかのように、主席の確認と、転校生の紹介を始める。
教室に赤い長髪が特徴的な、巨乳の美少女が入ってくる。
美少女を見た生徒の一人がエレキギターを鳴らす。
「今日から、皆さんといっしょにここで『勉強』させていただく、色川ヨシノです。よろしくお願いします!」
『勉強』の部分でクラスメイト達が爆笑する。
そう、終末が約束された世界で、学問など、もはや存在価値がないのだ。
朝礼が終わると、色川ヨシノが俺の制服の袖を引っ張ってくる。
「ちょっとツラかしなさい」
「へあっ?」
俺は恐る恐る、色川ヨシノの後についていく。
それを見た竹田が悔しそうに、勉強机に自分の頭を何度もぶつけている。
それを見た周りの生徒達が救急車を呼ぶか否か、議論を始める。
屋上についたヨシノが俺に告げる。
「あんたが生命の断罪剣士、山神ムサシね?」
「ふぁ、ふぁい!」
「私は凍結の断罪剣士、色川ヨシノ。PGSのメンバーでアンタを監視するためにこの学校に転校してきたの」
きのう、霧原カイトが言っていた、『監視』とは、こういうことだったのか。
次回予告 色川ヨシノ その1
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