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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
合体魔法
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発動までに時間を有すると読んだウィバリーは賭けに出た。距離もタイミングも微妙、しかし二人がこれを発動すれば自身の敗北は免れない。それならばと彼は二人の魔力が融合し切る前に倒すべき動いた。
















「この魔力・・・これをただの住民が放てるというのか?」

その頃もう一人の天使はシリルとウェンディの融合していく魔力が自身がこれまで経験したことのないほどに高まっていることに恐怖を感じ、動けずにいた。

(今の私ではこれに対抗する手立てがない。これほどの力を彼らは残していたというのか?)

自身も目の前の二人も満身創痍。双方共に余力などないと考えていただけに今の二人の魔力に理解ができず、自慢の思考力が一切機能していなかった。

「「ハァァァァァァァァァ!!」」

気合いを入れるように叫ぶ二人の小さき竜。その声さえもピッタリと合わせられたかのように響き渡り、彼らは握り合わせた手を天使目掛けて打ち出した。

「こんな・・・ことが・・・」

混ざり合った水と風、それは瞬く間に目の前の敵を飲み込んだ。

















「行くよ!!レオン!!」
「あぁ!!シェリア!!」

最後の攻防へと動いていたウィバリー。彼は二人の魔法の発動前に自身の攻撃が届くことを信じ、翼を広げて加速する。

「間に合う!!間に合わせてみせる!!」

脳裏に蘇るのは自身が仕える神の姿。彼から出された使命を全うすることこそが彼にとっての至高だった。

「「行っけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」

二人に到達したかに思えたウィバリー。しかし、彼が目の前に来たと同時に、二人の拳は前へと突き出された。

「くっ」

まるでこの事態を読んでいたかのように打ち出された二人の手。ウィバリーもそれに対抗しようと自身の拳を突き出したが、二人の合わさった魔力の前には無力だった。

「なっ・・・」

砕け散る自身の腕。彼らの拳を塞ぐ術を失った彼の身体に容赦なく二人の握り合わされた手が叩き込まれる。

「そんな・・・バカな・・・」

対策も対応も完璧にこなしてきたはずだった二人の天使。しかし最後の最後に二人の神と二人の竜による合体魔法(ユニゾンレイド)は彼らの予想も読みも全てを上回り、敗北した天使たちは抗うこともできず、地面へと叩き付けられた。






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