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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
合体魔法
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ることにのみ意識を向けていたはずなのに、目の前の二人はそれをやすやすと超えようとしてきている。

(どうする?考えろ、いかにして目的を果たすかを!!)


















これまでものとは比べ物にならないほどに大きくなっている二人の魔力。ただ、ウィバリーはそれを見ても冷静さを崩すことはなかった。

(二人になってもやることは同じ。こいつらを捉えてシリル確保への交渉の材料にする。むしろ二人もいればあいつは確実にこちらの要求を飲むだろう、この状況を悲観する必要はない)

ここまでの戦いぶりから力の差が明確にあることは彼がもっとも理解していた。それゆえに警戒するには至らないと腹を括っていたウィバリーだったが、この判断が間違っていたことにすぐに気付かされる。

ダッ

彼の両サイドに別れるレオンとシェリア。そんな二人を見てもウィバリーは動きを見せない。

(どちらかを狙うともう片方が疎かになる。しかし彼らは必ず私に向かって攻撃をせざるを得ない。ならここは待つ方が得策)

如何なる攻撃であろうとも絶対に自身に目掛けたものが来ることは間違いない。そのため彼は様子見も兼ねて二人の攻撃を待つ。

「氷神・・・」
「天神の・・・」

その予想通り二人は同時に彼目掛けて突撃してくる。それさえわかれば対応は可能。

(彼は蹴り、彼女は風の魔法、しかし二人同時では範囲の予想はやりやすい)

シェリアが手から黒い風を打ち出しウィバリーを捉えようとする。彼は先に動いた彼女をまずは視界に捉える。

北風(ボレアス)!!」

向かってくるそれを横に避けるのではなくあいて後方へと距離を取るように下がるウィバリー。これには彼なりの狙いと読みがあった。

(二人で戦うことは優位性を保つ上でも重要だが、当然メリットだけではない。味方に攻撃をぶつけてしまっては元も子もない。つまり、味方がいる範囲内には絶対に攻撃を仕掛けることはない)

遠距離型の魔法を使ってきたシェリアに対しレオンは比較的近距離型の魔法が多い。そのことも踏まえてウィバリーは一度相手の攻撃範囲内に止まり、レオンが離れたところで回避しようと考えた。しかしその読みは空振りに終わる。

氷結(コンゲラート)!!」
「!?」

自身の真後ろに現れたレオン。声で彼の存在には気が付いたが、予想していなかったその行動に理解が追い付かず、振り向くタイミングが遅れた。

ガンッ

「何!?」

後頭部に蹴りを受けたウィバリー。そのせいで向かってくる魔法から逃れる術を失った彼はシェリアの魔法へと飲み込まれる。そしてそれはレオンも一緒に飲み込み、魔法が晴れた中から現れた二人はボロボロの姿になっていた。


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