第二章
[8]前話
「学校の勉強は覚えたらいいだろ」
「そうですね」
「それは」
土江も石坂もそれはと頷いた。
「言われてみれば」
「そうしたものね」
「だから頭使うのとはな」
「また違うんですね」
「仕事のそれは」
「そうだよ、だからな」
それでというのだ。
「石坂は頭がいいってことだ」
「勉強は駄目でもですか」
「そうだよ、逆に勉強が出来ても馬鹿っているだろ」
稗田はジョッキのビールを飲みつつ言った。
「政治家で東北法学部出て弁護士になった」
「ああ、あの野党の代表の」
「あの太った鳥みたいな顔のですか」
「あいつ頭いいか?」
土江と石坂に話した。
「そう思うか?」
「いや、全然」
「とても思えないです」
二人で稗田の言葉に答えた。
「あいつのいる政党いい大学出てる議員多いですが」
「誰も」
「幹事長なんて東大出て官僚ですが」
「早稲田とか青学出た連中も」
「勉強が出来るのと頭いいのは違っていてな」
そしてというのだ。
「頭使って仕事が出来るのもだよ」
「また違うんですね」
「そういうことですね」
「そうだよ、それで石坂は頭がいいからな」
彼はというのだ。
「頭使った仕事も出来るんだよ」
「そうですか」
「そういうことですか」
「そうだよ、学校の勉強なんてそんなものだよ」
稗田は二人に笑って話した、そしてだった。
石坂の学生時代のボクシングでのファイトやトレーニングを話した。するとそれは確かに彼の頭のよさがわかるものだった。それで土江も言うのだった。
「もうそこに出ていたんですね」
「頭のよさがな」
稗田はビールを飲みつつ話した。
「そうだよ」
「そういうことですか」
「ああ、本当にな」
こう話してそしてだった。
三人で今度は日本のボクシングの話をしていった、それもまた弾み三人共楽しい時間を過ごしたのだった。
学校の成績は悪くても 完
2023・3・20
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