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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギアGX編
キャロルとエルフナインの穏やかな一日
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ルをベースに生み出されているから当然だが、彼女達が並ぶと双子の姉妹の様だ。
そんな2人がこれからも笑顔でいられるように、弦十郎は自分に出来る事をとこれからの事に意識を向けるのであった。
***
そして夜。一日の業務を終え、夜勤の職員を除いて自宅に帰り眠りにつく時間。
本部から出る事が出来ないエルフナインとキャロルの2人は、本部内の空いてる部屋を割り当てられ夜を過ごすのが普通となっていた。
自室に戻り、今日の業務を振り返りつつ明日の作業を考えながらベッドに入るエルフナイン。
と、突然彼女の部屋の扉がノックされた。
「? 誰だろ?」
こんな時間に部屋を訊ねるのは誰だとエルフナインが扉を開けると、そこに居たのはキャロルであった。寝間着に着替えたキャロルは、枕を抱えてエルフナインの部屋の前に立っていた。
「キャロル? どうしたの?」
「その……言い辛いんだが……今夜は、一緒に寝ても良いか?」
欲を言えばキャロルはハンスの傍で眠りたかったが、あそこは一応集中治療の為の病室。精密な機械も置かれている為、治療が必要なもの以外は長居する事が出来ない。
普段はキャロルもそれで納得できていたのだが、この日は珍しく寝付きが悪くハンスの事での不安も手伝い余計に眠れず困っていた。そんな状況で彼女が頼れるのは、自分と同じ顔立ちをしたエルフナイン意外に存在しなかった。
一肌恋しく寂しさを抱えたキャロルの姿に、エルフナインは優しい笑みを浮かべると彼女を部屋に招き入れた。
「もちろん。あんまり広くないけど、さ、入って」
エルフナインに導かれるまま、部屋に入って二人一緒のベッドの上で横になる。
二人一緒に布団の中に入ると、キャロルは小さく縮こまりながら口を開いた。
「ハンス……治るかな?」
予想は出来ていた事だが、キャロルの口から出てきたのはハンスの治療に関する不安であった。このまま治療を続けて、果たして本当に彼が目覚めるのか不安で仕方がないと言った様子だ。
そんな彼女に、エルフナインは彼女の背を優しく撫でながら答えた。
「大丈夫だよ。信じよう、アルドさんを……。そして、颯人さんが齎してくれた奇跡を……」
「うん……」
エルフナインからの励ましに安心したのか、キャロルはそのまま静かに眠りについた。
自分のオリジナルである筈のキャロルが、まるで自分より小さな妹の様な錯覚を覚えてエルフナインは思わず笑みを浮かべつつ自分も目を瞑り眠りに入った。
意識が薄れる最中、エルフナインは人知れず願った。何時か再び、キャロルが心から笑える日が来ることを。
戦いから遠ざかったキャロルとエルフナインの穏やかな一日は、こうしてこの日も過
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