真紅狼、曹家の名を貰う。
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きゃならない理由が出来てね。それで追われるようになって、貰う前に出たというわけさ。」
「義兄さんには謝らなくてはならないですね。」
「なんでだよ?」
「義兄さんは曹家を代表して殺しに行ったんですよ? それに父上が言ってました。」
『真紅狼がいかなかったら、俺が殺しに行っていた。それをアイツに全てを投げつけてしまった。すまない』
「と言ってました。」
「別に気にしてないのに。」
「それでもです。すみませんでした」
と華琳が謝っていた。
この光景に春蘭たちは驚いていた。
この状況を打開させるために、頭を撫でてやった。
「ひゃっ!?」
「俺がいいって言ったんだから、それぐらいの意思は聞いてくれよ。」
そういいながら、俺たちは陳留に着いた。
〜真紅狼side out〜
〜桂花side〜
私の主、華琳様が帰って来た。
集めた情報を報告しようと向かったら、あの華琳様が男に抱きついていたのを見て、気を失いそうになった。
「誰よ、あの男。あんなに華琳様と親しそうに!!」
そしたら、向こう側から、秋蘭が歩いてきた。
「秋蘭!」
「桂花か、なんだ?」
「あの男、何者よ?」
「華琳様の兄上らしいぞ。」
「・・・は?」
「信じられないかもしれないが、事実だ。」
「華琳様が言ったの?」
「ああ、しかも華琳様の父上も知っているらしい。」
「他には誰が知っていたの?」
「雅と曹家の侍女たちや兵たち、特に中堅兵と古参兵は知っていたらしい。」
「それで、先程から侍女たちが騒いでいたのね。」
「では、私は訓練場に向かわなければならないからな。」
「なんで訓練場に行くの?」
「姉者が手合せしたいと言ってな。それならば、将全員集まるようにと華琳様がな。」
・・・これはチャンスかもしれないわね。その男には悪いけど、兄としての威厳を失ってもらうわ。
「見学しに私も行くわ。」
「めずらしいな、お前が興味を出すなんて。」
「私は曹操軍の軍師よ?仲間の実力をみなければ、策を練ることも出来ないでしょ?」
「ふむ、確かに一理あるな。では行こうか。」
「ええ。」
〜桂花side out〜
〜真紅狼side〜
黒鷹を馬舎に入れてきた後、一時的にあてがわれた部屋を使っていた。
一週間以内には用意すると言っていたが、豪華な造りになってそうだな。
俺は取り敢えず、着替えることにした。
スコールの姿から、リンテンスの姿にズボンを穿いた後、上を着替えようとしたとき誰かが入って来た。
見てみると、華琳だったが背中の傷を見てからどこか気まずそうな表情をしていた。
「あっ・・・」
「ん?・・・華琳か。どうした?」
「いえ、訓練場まで
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