エイプリルフール番外編 「夢」その4
[3/35]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
てしまいその効果を悟ったイタチはクナイを投げつけると結んでいたワイヤーを手繰り強引に空中で体を捻って回避。
「はぁっ!」
「これはっ!ものすごく厄介ですね」
白眼でハナビを視れば柔拳の攻撃は鬼鮫の体術レベルが高すぎて当たっていないが仙人モードは周りの自然エネルギーも味方してその攻撃範囲は見切り辛い。
かわしたと思ってもダメージをくらう現象に戸惑っているようで、今の所ハナビが優勢だ。
振るわれる鮫肌の攻撃もその小さな体からくる俊敏さで巧みに避けている。
さて、天照の攻撃は凶悪だが、物の内部を燃やせる能力ではない。よって物質化一歩手前ほどの高濃度のチャクラを身に纏う。
「やはり尾獣を取り込んでいたか…」
ボコボコと赤いチャクラが漏れ出し体全体を覆うと尾が三本ほど現れる。
「手加減出来ないぜ」
手を付いて木遁の術を使いイタチの足元から木を乱立させる。
しかし写輪眼の前には木の生えるスピードが足りていないのか拘束できずにいた。
だが…目的は木遁ではない。
「なにっ!?」
突如イタチの背後の地面から生えあがったのは木々ではなくチャクラで出来た腕だ。
木遁を使いつつ、尾獣チャクラの衣を土の中へ忍ばせ形態変化させて伸ばしイタチの背後を付いたのだ。
「…天照」
ジュっと燃え上がる量腕。しかしそれはチャクラで出来た義手だ、と言うか燃やされた所でチャクラであり痛覚が有る訳でもないのでそのままイタチに掴みかかろうとして…
「なっ!チャクラが燃やされるっ!?」
腕に形態変化させたチャクラだが、天照の炎はそのチャクラを燃やしてしまっている。
掴もうとした腕は俺の制御を受け付けず、その質量を燃やされて減衰させていった。
「くっ…」
仕方ないとその両腕のチャクラを切り離す。
と、実はこれもフェイント。
本命は振り返ったイタチの上から振り下ろされる木人の拳だ。
木々を乱立させていると思わせておいて実際は木人を作っていたのだ。
「…須佐能乎」
斬と木人の腕が切り裂かれる。
イタチの須佐能乎がもつ霊剣、十拳剣だった。
くっ…前回の反省を生かしてチャクラの中に包まれて浮いており足元から引きはがす事が出来そうにない。
規模の小さい木人では抑えきれない…ならば…
屹立した木々を蹴ってイタチの真上へと移動すると尾獣チャクラモードでチャクラを纏いさらにチャクラを広げて尾獣化。
「…!それは…」
現れたのは巨大なナメクジの様な六本の尻尾を持ったチャクラの塊。
「尾獣版須佐能乎とでも言った所か」
忍法・屋台崩しの術。
「なんですか、アレは…まるで怪獣大決戦ですね」
「よそ見をし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ