エイプリルフール番外編 「夢」その2
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撃音が地上まで届いてきている。
「これはいったいどうした事じゃ…」
先代様の言葉は皆を代表したような呟きだった。
皆が見上げた先でヒナタとハナビは戦っているのだから。
「はぁっ!」
「やぁっ!」
ドゥンッ
互いの拳がぶつかり合い、…そして最後はダブルノックアウト。ズザザーと互いに地面を転がって目を回していた。
「きゅう…」
「にゅぅ…」
医療忍術の心得がある者はすぐさまヒナタとハナビに駆けていき治療を始めていた。
「ナァーーーーーツっ」
ヒアシ様の恫喝の様な呼び声。
「は、はいーっ!」
「…後で私の部屋に来るように」
げぇ、マジで…
幸い、ヒナタとハナビに目立ったダメージは無く、互いにうまくいなしたらしい。
しかし決着つかずになった事で跡目候補を決めそこなってしまったようだ。
と、言う事でやってまいりましたヒアシsルーム。
中に居たのはヒアシ様と先代様ですね。
「座れ」
ヒアシの厳格な声に促され正面にあぐらをかく。
「なんで呼ばれたか分かるな?」
「さ、さぁ…?」
ビキビキビキ
あ、青筋立ててらっしゃる…いや、白眼か。
「質問を変えよう。ヒナタとハナビが使った技はなんだ。お主の仕業と言う事は分かっているぞ」
ええっと…
「言わぬなら…のう?」
ちょ、先代様…印を組もうとするのはやめてくださいませんかねっ!?あれ、痛いんだからねっ!
わかった、わかりましたー…話しますよ。ちぇ。
「仙術か…」
もろもろ話した後ヒアシが一言漏らした。
「まゆつばだと思っておったがのぅ」
とは先代様だ。仙術と言う技術は噂では知っていても実際に見たことは無いのだろう。
「私らも覚えられるのか?」
「さあ?それは分かりませんが、俺が仙術の修行を独学で始めてコントロールが出来るようになるまで二年かかりましたね」
「…二年か。長いな」
「はい。それに、実戦向きの技術じゃないですしね」
「ふむ…」
仙術チャクラを練るのには動いてはいけない。
ヒナタもハナビも互いに動かずに見合っていた時に仙術チャクラを練ったのだ。
「修行で仙術チャクラを練る時間は縮まるのか?」
「どれほどまで縮めれるかは分かりませんが…少しずづ速くはなってますね。まだ一瞬で、とはなりませんが」
「最後の浮いた技が仙人の技と言う事か」
ええと…ごまかしても良いのだけれど、どうしようか。
実際仙術チャクラが練れるほどに繊細にチャクラをコントロール出来なければ舞空術は使えないからあながち嘘じゃないのだけれど。うん、そう言う事にしておこう。
「では、お
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