エイプリルフール番外編 「夢」その2
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昇級試験を受けるようにと担当上忍のシズマが話題を振って来た。
「各々が考えて受験票を記入して来い」
解散とシズマの声でその場を辞す。
「うわー、ついにボク達も中忍試験かぁ」
「うれしそうだねスイは」
「そりゃぁ、イズミさんは?」
「まぁ、うれしい…かな。それより、ナツは?あまりうれしそうじゃないね」
「え、そう?」
とスイ。
「ナツは受けたくないの?中忍試験」
とイズミが問う。
「受けたくない…面倒くさい…」
「ど、どうして!?中忍だよ、中忍っ!なりたくないの!?」
ナツの言葉にスイが信じられないと聞き返した。
「死ぬ率が上がるのはちょっと…」
「でも残念ね、中忍試験はスリーマンセル。ナツ、出るわよ」
「えー?」
「今度デートしてあげるわ。…スイが」
「ちょっと!なんでボクなんですかっ!」
「良し頑張る」
「なんかその態度はそれはそれでムカツクのはどう言う事かしら?」
今度の中忍試験は霧隠れの里で行われる。
あまり良い噂の聞かない里だが、中忍試験は持ち回りなので仕方ない。
霧隠れの里に乗り込んだ俺達は中忍試験会場に向かう。
「なんか、雰囲気の悪い里ね」
イズミが周りを見ながらそんな感想を漏らす。
「木ノ葉と一緒にしてはいけないだろう。それに霧隠れは良くない噂が絶えないしな…」
「良くない噂?」
とスイ。
「血霧の里の異名で恐れられてる。その内容を聞けば木ノ葉に生まれてよかったと思えるほどだ」
「そんなに?」
「まぁな…さて、試験会場に着いたようだ」
一次試験の内容は筆記。
うん、全然わからんね。やっぱりうまくカンニングしろって事なのだろう。
イズミは写輪眼を持ってるから大丈夫だろうが、さて、スイは…
と考えているとアオの影にスイの細く伸ばされた影がくっついた。
なるほど、逆影縛りの術か。
この状態でナツが動けばそのままスイの体も動く。つまり俺が白眼でカンニングすればスイにも自動的に伝わる仕組みなのだ。
さて、問題なく一次試験は通過し二次試験が始まる。
二次試験は霧隠れの里の第36演習場。ここで三チーム事に三つ巴で自陣の旗を守りつつ相手の旗を倒す。
最後まで残った1チームが勝ち抜けと言うルールだ。
強そうな敵が居れば協力して当たると言う手も使える。
攻めに入って自陣の旗を取られても意味は無い。どう言う戦略で行くかも重要なのだ。
「と、言う訳なんだが…どうする?」
「スイは守りも攻めも有用性が高いな。影縛りの術が便利すぎだろ」
「はい」
敵の動きを止めると言う技はとても攻守に優れているだ
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